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鹿児島建設新聞
2019/11/20

【鹿児島】指宿港海岸保全施設/養浜砂には現地砂

 指宿港海岸保全施設整備に向け、九州地方整備局鹿児島港湾・空港整備事務所は2019年度1回目となる侵食対策施設整備検討委員会を19日、鹿児島市の鹿児島東急REIホテルで行った。養浜砂は現地砂を使用することや導流堤上部工の転落防止柵は縦格子、突堤(大山崎)の基本断面は、捨石マウンドの通水機能効果を期待しているため、本体ブロックへの通水部の配置は行わないことを報告した。
 整備状況のうち、離岸堤(中)は南側を延伸して19年度中に概成。同(北)は太平次公園側に80m延伸する予定で、使用するブロックを陸上で製作中。太平次公園と逆瀬川間(200m)の護岸改良では、仮設道路と護岸築造を進める。さらに、逆瀬川の護岸改良、養浜を行うことにしているが、養浜砂は実験結果から現地砂を使用する。
 突堤区間は、コスト縮減のために山王川と摺ケ浜で配置の最適化に向け、波浪制御、利用・景観に配慮した構造、防御機能に優れた配置等を検討していく。
 突堤(大山崎)は水理模型実験等から、通水部を設けた場合に捨石マウンドの施工規模が増加することや上部工への揚圧力への対応が必要となることから、通水部の配置は行わない方針を示した。
 環境調査の報告では、工事に伴う地形変化による有機汚濁化等の影響はないものと考えられ、濁りや油分の発生も同様の結論が出たことを説明した。

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