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　加賀市は、山代温泉の廃業旅館「旧松籟荘」を解体し、跡地に新たな広場などを整備する方針だ。１２月補正予算案に解体工事費など４億８１３０万円を盛り込んだ。
　２０１０年に事業停止し、放置されている同旅館の施設規模はＲＣ造１１階建て延べ１万５９８０平方メートル。敷地面積は約３２００平方メートル。山代温泉の西玄関口に立地するが老朽化が進行し、ひさし裏側のパネルがはがれるなど、近接する山代小学校の児童や地域住民にとっての危険性のほか、景観阻害による観光面でのイメージ悪化などが指摘されていた。
　このような状況下、地域からの要望を受け、近隣住民の安全確保や景観改善を図るため、市は建物を解体し、跡地を地域の活性化につながるような広場として有効活用する。隣接する旧小売店（Ｓ造４階建て延べ約２６０平方メートル）も取得した上で解体する。
　地域の憩いの場として位置づける公園整備の計画によると、２０年度に実施設計を進め、２１年度の工事を目指す。全体敷地の一部については企業立地用地として活用する構えであり、２０年度に事業者を公募する予定だ。