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日刊建設タイムズ社
2019/11/27

【千葉】医療施設は110床想定/千葉リハビリセンター検討会議/基本計画原案でたたき台

 県健康福祉部は、25日に開催した「第5回千葉県千葉リハビリテーションセンター施設整備検討会議」(議長=渡辺真俊・県健康福祉部保健医療担当部長)で、千葉リハビリテーションセンター施設整備に係る基本計画原案のたたき台を示した。それによると、センターの必要病床数は、リハビリテーション医療施設を110床、医療型障害児入所施設「愛育園」を150床と想定した。また会議では、国からの地域医療構想再検証の要請についての今後の対応方針が示された。
 リハビリテーション医療施設の病床数は、民間病院との役割分担、これまでの利用率、収支効率等を踏まえ、現状と同じ110床を想定。内訳は一般病棟26床、回復期リハ病棟50床、障害者病棟34床。一般病棟は現状から7床減少し、回復期病棟は現状と同様、障害者病棟は7床の増となる。
 「愛育園」については、人口減少・少子高齢化の進展、待機者の状況、これまでの利用率・収支率、1病棟当たりの病床数などを踏まえ、病床数を現状の132床から18床増の150床と想定した。なお、短期入所については、現センター同様に空床型とし、20床から25床への増床を想定する。
 児童発達支援センターの定員は現状の16人から14人増の30人とし、障害者支援施設「更生園」については、高次脳機能障害支援センターで重複している就労支援機能を統合し、就労支援センター(仮称)を創設。定員数は、ICTの進化など社会環境の変化や現在対応できていない重度の障害者等の状況を踏まえ、20人を想定する。
 施設整備方針案では▽障害児者(利用者)の療養環境が充実した施設整備▽機能性を高める諸室配置と柔軟性のある施設整備▽経済性・環境に配慮した施設整備▽災害に強い施設づくり――の4項目を挙げた。リハビリテーション医療施設と愛育園は4室及び個室を主体とした病棟構成とし、更生園(施設入所)は全室個室を基本とし、より効果的なリハビリテーションを提供するため訓練室の拡充を図る。また、制度改革や医療技術の進歩、将来需要の変化に対応できる可変性のある施設整備を目指す。
 一方、国からの地域医療構想検証の要請への対応については、今後、国から示される通知に基づき再検証を行いつつ、基本計画を策定することとした。
 同センターは1981年4月1日に開設。開設から40年近くが経過し老朽化や狭隘化が進んでいる。このため、再整備を行う方針を固め、昨年度に基礎調査を実施。現在地(千葉市緑区誉田町1―45―2)で建て替える計画とし、本年度、基本計画の策定に着手した。
 基本計画の策定業務はシステム環境研究所が担当。来月25日に開く第6回検討会議で原案を提示し、その後、パブリックコメントを実施。年度内に計画を策定する。k_times_comをフォローしましょう
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