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建通新聞社(静岡)
2019/11/29

【静岡】静岡県静岡市など 中部横断道、両河内スマートIC設置へ

 中部横断自動車道の(仮称)両河内スマートインターチェンジ(IC)新設へ向けた検討が、本格的にスタートした。静岡市と国土交通省静岡国道事務所は25日、静岡市内でIC設置準備会を発足させ、第1回会合を開いた。
 中部横断自動車道の新清水ジャンクション(JCT)と富沢IC間、静岡市清水区の両河内地区に計画。地元要望を受けた市が内部調査を進め、国土交通省へ申請、国土交通省から準備段階調査の採択が下りた。今後は、市と国、県、県警察、NEXCO中日本など関係機関が共同で事業化を目指して調査、検討していく。ICの詳細位置や構造、事業費と負担方法、管理運営方法などを協議する。
 準備段階調査から事業化までの期間は、ICによってさまざま。最短で1年、5年、それ以上を要する場合もある。
 両河内地区は中山間地で、興津川や市営温泉施設やませみの湯、キャンプ場などがある。ICをどの場所にレイアウトしても急峻(きゅうしゅん)な地形により、事業費も膨らむ。トンネル構造区間や高架区間を避け、アクセス道路などへのアプローチなども考慮しながら、設置効果の高い場所を選定していく。
 設置準備会は必要に応じて開催、事業費は一般的に料金所より内側は国、外側は自治体が負担する。
 準備会の協議内容は非公表だったが、冒頭あいさつでは、国土交通省の篠田宗純静岡国道工事事務所長、静岡市の松本隆建設局長ともに、地域資源を生かした地域開発や地域の孤立対策、災害対策への期待感を表した。中部横断自動車道は、清水いはらIC(清水区)と富沢IC(山梨県南部町)間が約23`あり、両河内IC設置は地域発展だけでなく、防災上のメリットも大きい。
 中部横断自動車道は、2020年に南部IC〜身延山IC〜下部温泉早川IC間の延長約13・2`を供用予定。中央自動車道までの全線供用を目指している。



提供:建通新聞社
(2019/11/29)

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