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滋賀産業新聞
2019/12/03

【滋賀】県甲賀土木 木津信楽線の道路改築

 県甲賀土木事務所が計画している県道5号木津信楽線道路改築事業は、いよいよ来年度から事業着手となる見通し。5ヵ年程度をかけて京都府と滋賀県を結ぶ同線の道路拡幅工事を行い、更なる利便性・安全性の確保を図る。
 工事初年度となる来年度工事予算については、現在予算要求中で当初予算で事業費が認められれば、早急に工事発注に向けて手続きへと進めていく。予算が認められなかった場合は、補正での予算措置も視野に入れ、予算確保方法を模索していく考え。
 同線は、京都府木津市を起点に甲賀市信楽町を終点とする県道で、道路区分は第3種第3級。現道幅員は3bから4b程度と狭隘区間も多く、交通量の多くなる観光シーズンには渋滞を引き起こし、周辺地域住民にまで影響を及ばしていることや、当該地周辺でほ場整備計画が浮上し古くから公図混乱地域であることから道路拡幅計画を実施することとなった。
 主な工事は、同市信楽町杉山の市道杉山中筋線と市道朝宮小川線が交差する延長1000bを対象に、現道幅員を3b×2車線に拡幅し、歩道2・5b+路肩0・5bを整備し、全幅約9bの道路改築工事を予定。歩道の形式はセミフラット形式を原則とし、街渠部の形式は維持管理等を考慮し、勾配があるエプロン型を採用する。なお、同整備は京都府と連動し進めていくことから、京都府との協議次第では、5年間平準化した工事発注ではなく、年度によっては偏った発注に寄る可能性もあるとのこと。いずれにせよ、5ヵ年という完成目標については変更せず、事業を進めていく方針だ。
 また、同線は拡幅工事以外に信楽川の移設工事を行う考えで、その際は落差工を採用する。構造形式は施工性・安全性・耐久性等からコンクリート構造を採用。その中で、直壁型落差工より安価な緩傾斜型落差工を採用し、費用の軽減と生態系にも配慮した工事を目指す。
 なお、同工事の測量業務は、西日本技術コンサルタント(草津市)が、設計業務は、関西技研(甲賀市)がそれぞれ担当した。

提供:滋賀産業新聞