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建通新聞社(中部)
2019/12/03

【岐阜】国道41号上麻生防災 トンネル予備設計など委託

 国土交通省岐阜国道事務所は、「上麻生防災」バイパス整備のうちの3号トンネルの予備設計を建設技術研究所中部支社(名古屋市中区)に委託した。2021年6月30日までの履行期間でまとめる。詳細設計の委託時期や整備スケジュールは未定としている。上麻生防災 路線計画図
 「上麻生防災」は、点検や雨量通行規制など日本の道路防災体制が整備されるきっかけとなった「飛騨川バス転落事故」の現場を含む国道41号の約6・2`をバイパス化(一部現道を利用)する。整備区間内には3カ所のトンネルと4基の橋梁を設置する。
 今回予備設計に入った3号トンネルは飛騨川バス転落事故発生箇所を含む延長2032bで計画している。1号・2号トンネルの想定延長は1号が482b、2号が511bとなっている。
 また2号トンネルの南側の杭口付近に設置する3号橋は詳細設計を協和設計名古屋支店(名古屋市中区)が20年6月12日までの履行期間で進めている。橋梁延長は158b。橋梁型式はRC2径間連続箱桁橋となっている。
 上麻生地域の七宗町川並から白川町河岐までは、国道41号の中でも事前通行規制や災害による通行止めが多い地域で、落石や崩落への対策などが課題となっていた。このため2018年度から新規事業化し、地域の安全・安心を確保する工事を実施することとなった。
 「上麻生防災」の道路の区分は第3種第2級、設計速度は時速60`、幅員は土工部11b、トンネル部と橋梁部は8bで計画している。
 全体のルートは現道をある程度活用しながら危険箇所をトンネルや橋に整備によって危険箇所を回避する。
 地元説明会は18年度に済ませており、現在用地幅杭の設置を進めている。
 1号と2号トンネルや1号、2号、4号橋の予備設計委託時期や工事の着手時期については未定としている。
 事業区間全体の予備設計はオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が担当した。詳細設計についてはトンネルや橋の設計データが整った後に委託する見通しだ。

提供:建通新聞社