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滋賀産業新聞
2019/12/12

【滋賀】滋賀県 湖北圏域河川整備計画の変更原案

 滋賀県はこのほど、新たに田川、米川、天野川の3河川を含む「湖北圏域河川整備計画」の変更原案を取りまとめた。余呉川、高時川、大川、姉川、長浜新川の5河川から成る現計画に加え8河川が対象となるもの。今後、住民説明等、計画変更に必要な手続きを進め、早期の変更を図る。
 県は、16年(平成28年)湖北圏域の今後20年にわたる河川整備計画を策定し、余呉川、高時川、大川、姉川、長浜新川の5河川について川幅を広げたり、川床の掘削などの整備を進めてきた。しかし、米川流域では08年(平成20年)、天野川流域では12年(平成24年)に豪雨による浸水被害が発生、田川流域も浸水のリスクが指摘されてきた。それにより県は、これらの3河川についても整備計画に含める方針を決めた。
 これにより、米川では河川の周辺への遊水地整備など、天野川では河口から約19qの区間で河床の掘削などを進め、田川では河口から高時川との交差地点までの約3qの区間で川幅を広げ、交差地点では流下能力を高める。交差地点より上流では、遊水地を整備するなどの対策を実施する。
 湖北圏域は、滋賀県の北東部に位置し、長浜市、米原市の淀川水系および木曽川水系に属する全ての一級河川およびその流域を対象とし、その圏域面積は約923平方qで圏域には、一級河川が全部で107河川(琵琶湖を含む)が存在し、琵琶湖へ直接流入する一級河川が23河川がある。主要な河川としては、北から大浦川、大川、余呉川、田川、姉川、高時川(姉川支川)、天野川等があり、これらの河川は、福井県との県境にある野坂山地や岐阜県との県境にある伊吹山地(伊吹山、金糞岳、土蔵岳、三国岳、三方ヶ岳等)に源を発しており、また、圏域の北部には、湖水面積1・97平方q、最大水深13bの自然湖である余呉湖があり、その水面は琵琶湖よりも約49b高い位置にある。余呉湖は、余呉川総合開発事業により導水路・洪水調節ゲート・放水路トンネル等が設置され、余呉川の洪水調節や不特定利水補給の機能を有している。
 なお、「湖北圏域河川整備計画(変更原案)」の説明会は今月15日、10時より近江公民館(米原市顔戸1513)、15時より虎姫文化ホール(長浜市宮部町3445)で行われる。
 参加費・事前申し込みは不要で、近江公民館は定員300名、虎姫文化ホールは定員250名。問い合わせは、滋賀県長浜土木事務所河川砂防課(0749―65―6639)まで。

提供:滋賀産業新聞