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建通新聞社(中部)
2019/12/13

【愛知】名古屋市 名駅東側駅広の縦覧手続き開始

 名古屋市住宅都市局は12月11日、名古屋駅前広場再整備で、東側駅前広場の地上部を拡充し、交差点形状を変更するための都市計画変更手続きにおける都市計画案の縦覧手続きを開始した。現在の歩行者空間の面積約6500平方bをリニア中央新幹線開業時には約1万4000平方bとする方針だ。2020年2月ごろの都市計画審議会に諮り、同年3月ごろの都市計画の告示を目指す。
 都市計画における現在の東側駅前広場の面積は約1万2500平方b(嵩上げ式約2400平方bを含む)。これを約1万6300平方b(嵩上げ式約2300平方bを含む)に変更して、歩行者空間を拡充させる。嵩上げ式部分の変更は階段位置の変更に伴う変更となる。タクシー乗降場とタクシープール、一般車の乗降場を分離して設置し、車の動線交錯も解消させる他、福祉のための乗降スペースを一般乗降場に設ける方針。
 東側駅前広場について、本年度の検討を踏まえたリニア開業時の目指すべき姿には▽乗り換え同線の確保▽顔となる広場の整備▽交差点形状の三差路化▽タクシー・一般車スペースの分離配置―を挙げた。中央コンコースから東側方向に位置する動線は、駅前広場と顔となる広場がつながるとともに、地下広場に通じる階段・エスカレーターを設けることで乗り換え見通しやまちの見通しが確保されて、分かりやすくなり、まちのつながりが強化される効果が期待される。
 飛翔を含む交差点部の施工ステップは、20年度に飛翔と関連施設の解体に着手し、次にポンプ所などの地下設備や地下広場といった地下空間の整備工事を先行して実施する。その上で地上部の道路線形を変更させる工事の実施を行い、三差路交差点化を実現、供用開始させる考え。
 20年度は飛翔解体の他、施設配置や施工計画の検討を進める。顔となる広場の整備では、20年度内にコンセプトを決める考えだ。施設配置が固まり次第、地下設備の設計・工事を先行させ、地下空間・地上広場空間の設計・工事を進める工程を想定している。
 解体する飛翔の移設先候補は、ささしまライブや国際会議場などが想定される。

提供:建通新聞社