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北陸工業新聞社
2019/12/13

【新潟】新たに0.6ヘクタール造成へ/県が両津港南埠頭再編案 

 新潟県は、供用開始から約50年となる佐渡市の両津港南埠頭について、施設の老朽化や社会情勢の変化に伴うさまざまな課題を解決するため、埠頭再編に向けた検討を進めている。
 現状と課題として、ジェットフォイル用岸壁の南埠頭3号岸壁は、建設後約50年であるほか、南埠頭桟橋も建設後約40年が経過し老朽化していることから、施設の更新が求められている。また、両津南埠頭ビルはフェリーターミナルと一体となって機能する交通結節点だが、築後約50年となり、いずれ建替えが必要であるが、現敷地内での建替えは不可能なため、フェリーターミナルの隣接地に両津南埠頭ビルの建替え用地が必要となる。
 さらに両津港周辺の駐車場は、近接した駐車場がなく不便であるほか、旅行動態が変化したことによる駐車場等の不足が指摘され、現状の交通需要を踏まえた埠頭利用に見直す必要があるほか、緊急・災害時における荷さばき地の不足も挙げられている。
 これらを解決するため、県では埠頭再編が必要として再編案をとりまとめた。具体策として、ジェットフォイル用岸壁部の0・6ヘクタールを埋め立て、埠頭用地として造成を行うことで、延長45メートルの岸壁2バース(マイナス7・5メートル)の更新、両津南埠頭ビルの建替え用地の確保、ビル移転後の跡地を交通広場(駐車場など)とし、災害時には緊急物資の荷さばき地としての利用も可能になるとした。
 期待される効果として、老朽化施設や防災拠点機能不足の解消に加え、護岸の管理延長が231メートルから113メートルになり、維持管理費の抑制が見込まれる。
 県では、17日に第2回両津港南埠頭再編検討会を開催。埠頭利用者と合意形成を図り、港湾計画変更に向けた概略のゾーニング案を決定する予定だ。

hokuriku