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建通新聞社(静岡)
2019/12/13

【静岡】静岡県 馬込川河口部に水門整備の方針を表明

 静岡県は馬込川水系流域委員会(田中博通委員長)を開き、浜松市内を流れる2級河川馬込川の河口部に水門を整備する方針を表明した。津波遡上(そじょう)対策として、馬込川水系河川整備計画の修正原案の中で示したもの。計画期間はおおむね30年間を見込み、今後浜松市への意見聴取などを進めて2019年度中に国土交通省へ同意申請を行う予定だ。
 レベル2の津波に対応し、海岸防潮堤と同レベルの防護水準確保を目指す。河口部にT.P.8bの水門(幅215bを想定)と堤防を整備し、両岸の海岸防潮堤と接続する。水門整備についてはフラップ式ゲートなどの新技術導入や堤防嵩上げによる対策も検討したが、河口付近に堆砂が多く災害発生時の可動性などを検討した結果、引き上げ式ゲートにより河道を全閉する案を採用した。水門の整備により、レベル2津波発生時の馬込川周辺宅地浸水面積低減率を、防潮堤のみの場合と比較して15%高めることができる。整備費は約50〜55億円を見込む。
 水門設置と同時に行う河川整備計画として、河床掘削と護岸整備の河川改修工を進める。対象は、河口から狢川(むじながわ)合流点までの延長12・2`と新橋上流から五反田川合流点までの延長2`、芳川の馬込川合流点から北裏川合流点までの延長6・4`。
 同委員会は18年3〜4月に行ったパブリックコメントの結果などを受け、周辺の海岸防潮堤と同等のレベル2津波に対応する防護水準が必要と判断した。



提供:建通新聞社
(2019/12/13)

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