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日刊建設タイムズ社
2019/12/17

【千葉】合葬墓で基本計画案/印西地区環境組合/印西霊園に納骨堂と合祀墓/概算2億円で21年度整備

 印西地区環境整備事業組合(印西市大塚1―1―1、管理者・板倉正直印西市長)は「印西霊園合葬墓整備基本計画案」をまとめた。印西霊園内に、納骨堂と合祀墓からなる「合葬式墓地(合葬墓)」を整備する。本年度に基本計画をまとめ、来年度には実施設計を行い、2021年度に整備する予定。概算事業費は1億9983万5000円(消費税抜き)を見込む。基本計画案については、来月10日までパブリックコメントを実施している。
 計画は、施設の建設及び事業の運用期間を50年度までとして策定。合葬墓は、納骨堂と合祀墓からなる施設として整備する。
 納骨堂は年間需要数を100体と想定し、保管期間10年間として約1000体、最大30年間の延長を想定し約3000体とした。合葬墓は、納骨堂からの合祀分6000体とそれ以外の分を全体の約2割にあたる1200体とし、合計7200体と想定した。
 納骨堂は墓地ゾーンの中間に配置し、参拝スペース、お別れスペース、収蔵室、一時保管スペース、倉庫、ゴミ保管庫などを整備。納骨棚は文書棚式(固定式)を採用し、省スペース化とコスト縮減を図る。
 合祀墓は墓地ゾーンの北側高台に配置し、眺望の良い特別な空間を目指す。形態はマンホールをカロートする樹木型墓地を採用。モニュメントは設けず、シンボルツリーと献花台を設ける。トイレは設置しない。
 概算事業費は▽建築工事1億5660万円▽設備工事(電気・衛生・空調・さく井)1957万5000円▽外構工事(納骨堂・合祀墓・駐車場他)1566万円▽備品等800万円――の総額1億9983万5000円を見込む。
 印西霊園は、平岡自然公園整備事業として印西斎場、平岡自然公園などとともに整備。面積は約3・32haで、芝墓所4900基の整備を計画。このうち2711基が整備済みで、残り2189基が未整備となっている。
 合葬墓は、少子高齢化や核家族化の進展など社会情勢の変化、墓に対する住民意識の変化により、新たな墓地のあり方の検討が求められていることから整備を検討。墓地に関する住民意識調査を実施し、墓に対する住民ニーズを的確に把握した上で、新たな形態の墓地の導入についての調査研究を進めていた。
 基本計画の策定は綜企画設計(千葉支店・千葉市中央区中央3―3―1)が担当。k_times_comをフォローしましょう
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