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建設新聞社
2019/12/19

【東北・宮城】基本建屋建築工事を近く公告、次世代放射光施設

 光科学イノベーションセンター(高田昌樹理事)は18日、仙台市の東北大学青葉山新キャンパスに設ける次世代放射光施設基本建屋工事について、これから行う入札に関するスケジュールなどの記者説明会を仙台市の東北経済連合会で開いた。
 本工事は当初、実施設計以降は施工者が参画するECI方式の導入を想定していたが、着工までのスケジュールなどを考慮し、設計と施工を分離して発注する方式となった。
 工事公告は一般競争入札で総合評価落札方式を採用し、今月下旬を予定。来年3月中旬〜下旬に請負契約を結び、2019年度中の着工、工期は3カ年程度を見込み、22年度末の竣工を目指す。建屋部分の概算工事費は約110億円としている。
 次世代放射光施設は、極めて明るい光により物質の構造を詳細に解析する研究施設。量子科学技術研究開発機構が加速器などを整備し、光科学イノベーションセンターが造成と基本建屋の整備を行う。
 建設場所は仙台市青葉区荒巻の東北大学青葉山新キャンパス内で、仙台市地下鉄東西線青葉山駅から数百b〜1`bほど南西側。ことし3月に着工した約5・5fを対象とする敷地造成工事は橋本店が施工を担当しており、ことし11月末の進捗率は約45lで、来年6月に完了する予定だ。
 基本建屋の規模は、S一部RC造地下1階地上2階建て、延べ約2万5000平方b。ライナック棟と蓄積リング棟で構成し、加速器を格納するトンネルの構造がRC造となる。このほか、施設内には事務室、施設利用者の交流スペース、実験準備室等を設ける。基本・実施設計は日建設計が担当した。

 提供:建設新聞社