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滋賀産業新聞
2019/12/20

【滋賀】野洲市 市民病院の整備

 野洲市は、11月開札の一般競争入札で不調となった野洲市民病院整備工事について、事業費上限額はそのままで病院棟を6階建から5階建延約1万4000平方b規模に縮小する設計変更を行う方針を示した。17日開かれた整備運営評価委員会で承認され、24日に市議会特別委員会に報告する考え。順調にいけば20年度末から21年度当初の再公告を目指したいとしている。
 議会承認が得られれば来年1月中にも臨時議会を開き、設計を担当した佐藤総合計画に設計変更を委託し随意契約を結ぶためのコンサル経費の補正予算措置を図りたい意向。設計変更に約6ヵ月、建築確認申請の変更等法的手続きに約6ヵ月で約1年間の遅れを見込む。20年内をメドに設計変更を完了、21年明けから発注準備に入り、20年度末から21年度当初にかけての再公告を目指す。工事期間は決まっていないが1年以内に遅れを縮小できるよう調整したい方針。
 施設規模は「病院棟」が基礎免震S造6階建、塔屋1階(199床)延1万7351・04平方bから1フロア分約3000平方bを減らし、同構造で5階建(180床程度)、延約1万4000平方bに縮小。「立体駐車場」のS造4層5段(250台)6977・94平方b、「連絡通路」の耐震S造2階建、延148・56平方bは仕様の変更はない。
 建設費の高騰を受け適正事業費の確保のため6月の債務負担補正で80億円から5億円上積みし、85億円まで拡大していた工事費限度額は増減なくそのまま進める見通し。19〜21年度の3ヵ年を設定した債務等予算については事業の遅れに伴い来年3月議会で未執行や減額などの措置が見込まれるが、今後検討し決定する。
 市は85億円に拡大した工事費限度額から設定した予定価格(非公表)で9月27日付けで建築・電気・機械を含めた一括の一般競争入札を公告し、熊谷組、銭組の2社が第3回目に88億円台(税別)まで応札したが届かず不調となっていた。

提供:滋賀産業新聞