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建通新聞社(中部)
2019/12/11

【岐阜】美濃加茂市の都市計画マスタープラン改定案

 美濃加茂市は、都市計画マスタープラン(マスプラ)の改定案を公表した。それによると、中心市街地の再整備や企業誘致などを重点施策として推進するとしている。対象期間は2020〜40年。10年に1度見直す。正式な改定は20年3月の予定となっている。
 前回マスプラ改定を改定した07年以降、さらなる少子高齢化の進行や相次ぐ自然災害など、日本の社会経済状況は大きく様変わりした。今回の改定では時代の変化を考慮した上で、同時期に改定が進む第6次総合計画や立地適正化計画との整合性を図る。
 今回の改定では、「中心市街地の再整備」「文教交流拠点の強化」「地域生活拠点の整備」「医療拠点の強化とその波及」「企業誘致」の五つを重点施策とし、推進するとしている。
 重点施策ごとの具体的な内容を見ると、中心市街地の整備では、美濃太田駅南地区における市街地再開発と関連する公共施設の整備や空き家・空き店舗の活用、大手町公園の整備などを行う。また美濃太田駅の駅前広場や駐車場の充実化や古井駅周辺の整備検討、建築物の耐震化やオープンスペースの確保による市街地の防災能力強化を図るとしている。目標年度は30年度。
 文教交流拠点の強化では、新古井保育園(仮称)の整備推進(目標年度は25年度)や古井第1保育園跡地の活用方法の検討(目標年度は30年度)を行うとしている。
 地域生活拠点の整備では、加茂野地区などで田園都市ゾーンにふさわしい空間を形成するため、土地利用誘導施策の検討や道路・公園配置計画作成を行う。実施の目標年度は30年度。
 医療拠点と強化とその波及では、中部国際医療センター(仮称)の開設を機に、保健センターや子育て世代包括支援センター、歩行者環境の整備などを行う。目標年度は25〜30年度。
 企業誘致では、新たな企業の誘致を行うため、東海環状自動車道美濃加茂インターチェンジ周辺で、産業用地の確保などの施策を行う。目標年度は30年度。
 この他の施策として道路分野では市道木野村中線の延伸やスカイロード2号線の整備、三和地区でのアクセス道路整備の検討、国道248号バイパス線や東海環状自動車道の4車線化に向けた要望などを予定している。
 また河川の計画的な改修と維持管理体制の充実化を図る他、伊深地区で引き続き古民家活用方法について検討し、新伊深交流センターの整備を推進するなどとしている。

提供:建通新聞社