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日刊建設工業新聞
2020/01/07

【鳥取】県立美術館/PFI事業者、今月中旬に決定

 民間のノウハウを活用して整備、運営される県立美術館のPFI事業者が1月中旬までに決定する。いずれも県内企業を含む三つの入札参加グループが提案書を提出しており、県は9日に県民参加型の公開プレゼンテーションを開催。その後、審査会委員が非公開で各事業者からヒアリングして落札者を決める。
 新設の美術館で設計から建設、維持管理、運営までの一括業務にPFI手法を取り入れるのは全国で初めて。倉吉市駄経寺町の同市営ラグビー場2万平方bに整備する新施設は、24年度(令和6年度)の開館に向けていよいよ20年度から設計と建設に着手する。
 施設の概要は展示スペース2610平方b、収蔵スペース2070平方bをはじめ床面積9910平方b。来館者用の駐車場も110台以上分を確保する。事業期間は施設整備5年に、運営期間15年を加えた40年(令和22年)3月31日まで計20年間。
 美術館運営事業は昨年7月23日、価格と提案書の中身を合わせて審査する総合評価一般競争入札として公告され、同11月29日までに入札書と提案書を3グループが提示。県立博物館美術館整備準備室によると、入札書を開札した段階で3グループすべてが予定価格143億4483万5000円(税込み)の範囲内での応札を確認している。
 提案審査の配点は▽価格審査300点▽設計、建設、管理、運営などの加点審査700点―の計1000点。うち地域経済への貢献度も100点を配点。県内企業の参画や地元雇用に配慮した。
 今後のスケジュールは、9日に倉吉未来中心でプレゼンとヒアリング後、10日にかけて提案書の内容をチェックして最優秀提案を選定。今月中旬までに落札者を公表し、2月県議会で承認を受けて年度内に選定事業者と本契約を締結。20年度から設計に取りかかる。

日刊建設工業新聞