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建通新聞社四国
2020/01/21

【高知】高知県 私立学校の耐震化は92・4% 全国16位

 文部科学省が2019年4月1日現在で実施した私立学校施設の耐震改修状況調査によると、高知県内の私立学校施設の耐震化率は92・4%。前年度調査より2・6ポイント上昇し全国平均(91・4%)を上回った。全国順位は7ランク上昇し16位となった。
 調査は、私立の幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、中等教育学校、特別支援学校で、2階建て以上または延べ床面積200平方b以上の校舎(園舎)、屋内運動場、寄宿舎を対象に実施。
 県内の全棟数は118棟。このうち旧耐震基準での建築は53棟で、うち52棟で耐震診断を実施し、44棟で耐震性があるとした。新耐震基準で建築された65棟と合わせ、耐震性のある棟数は109棟となる。
 施設別では、幼稚園と認定こども園が全棟数42棟に対し耐震性のある棟数は36棟で耐震化率87・4%、全国43位。耐震性のない6棟のうち、19年度に1棟、20年度に2棟の耐震化が完了する予定で、残る3棟は未定。
 小・中・高・中等・特支が、全棟数76棟に対し耐震性のある棟数は73棟で耐震化率96・1%、全国11位。耐震性のない3棟のうち、19年度に1棟、20年度に1棟の耐震化が完了し、残る1棟は21年度に取り壊す予定。
 また、非構造部材の耐震点検と耐震対策の状況まとめでは、全私立学校50校中、耐震点検を実施したのは28校で実施率56%、うち耐震対策を実施したのは15校で実施率30%。ともに全国平均をやや下回っている。
 屋内運動場でのつり天井落下防止対策状況では、全22棟中、つり天井を有していない19棟と対策実施済みの1棟を合わせ対策実施率は90・9%。全国平均の81・2%を上回っている。

提供:建通新聞社