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建通新聞社
2020/01/22

【大阪】大阪市 なんば駅周辺再編で検討調査へ

 大阪市は、なんば駅周辺空間の再編整備に向け、交通安全性などに関する検討調査業務の一般競争入札を実施、東洋技研コンサルタント(大阪市淀川区)を審査順位1位とした。
 同事業では、2020年度に社会実験や基本設計の修正を行う予定だ。当初は19年度に実施設計と工事を行う予定だったが、地元調整などにより次年度以降にずれ込むこととなった。事業を所管する都市計画局では、20年度当初予算に社会実験費、基本設計の修正費など4800万円を要求している。実施設計や工事の発注時期は今後検討する。
 広場化を予定するのは、島屋大阪店となんばマルイの間にある駅前スペース。現在、バスやタクシー乗り場といった車道、植栽、喫煙所のある広場と歩道で構成している。急増する外国人観光客などが待ち合わせに使える憩い・くつろぎ空間がない他、観光や災害に関する情報伝達機能も不足している。
 新たな駅前広場の整備面積は約2000平方b。カフェやシンボルモニュメントを設置し、休憩・待ち合わせスペースを確保する他、情報発信機能を備えたイベントスペースを配置する予定だ。
 また、駅周辺にある延長250bの「なんさん通り」は、現在両側通行の車道を片側通行にする他、歩道拡幅のため無電柱化を進める。ただ、無電柱化に関してはコストと時間がかかるため、広場完成から3〜4年後の整備を想定している。
 基本設計は中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)が担当した。

提供:建通新聞社