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建通新聞社(中部)
2020/01/27

【愛知】名市 久屋大通アリーナは音楽・スポーツ兼

 名古屋市観光文化交流局は、スポーツを活用した市中心部でのにぎわいづくりに向けた2019年度調査の概要を明らかにした。民間事業者からはスポーツだけでなく、音楽でも使える多目的アリーナの整備が望ましいとする意見が寄せられたとしている。
 19年度調査では、市民意向調査の他、民間事業者に中心部のにぎわい創出に必要なソフト・ハード要素や規模、場所、運営手法を調べた。
 民間事業者の主な意見として、名古屋はスポーツが盛んで、今後のスポーツ市場の拡大も期待できるので、スポーツ観戦施設があるのは良いとの声の他、音楽の商圏も大きいので多目的アリーナの整備が望ましいとの意見が寄せられたとする。整備場所について、栄地区・久屋大通公園は非常に立地がよく、集客性・市場性が高いと評価。光の広場に整備する場合は、公園南端までの人の流れや大須川からの人の流れが期待でき、回遊性が向上するとの意見を得たという。一方、久屋大通公園は幅が狭く、地下構造物を避ける必要があるため、工事が難しくなるとする考えも寄せられたとする。
 市民意向調査では、栄地区来訪者へのアンケートで、にぎわいづくりに必要な取り組みとしてスポーツ観戦やプロスポーツ選手との交流イベントを望む人の割合が高かったこと、プロスポーツ観戦者へのアンケートで、栄地区でのスポーツ観戦施設について約9割が肯定的だったとする。
 調査は、複数項目に分けて17年度から毎年実施している。これまでの調査では、スポーツ観戦施設の経済性や事業性については調べていないとしており、20年度以降の調査必要事項になるとみられる。
 スポーツ施設としてのアリーナは、愛知県内で盛んなバスケットボールのBリーグが開催できる5000人規模が想定されている。音楽の観点でみると、市内の主要なライブハウスは、大須地区や今池地区に所在。ライブハウスとホールの中間的な規模の施設は、市内にはZepp Nagoya(笹島地区)しかないのが現状だ。
 調査概要を報告した第4回久屋大通再生有識者懇談会南エリア検討部会では、イベント主催者グループ代表として参加したZIP−FM事業局事業推進部長の森野浩司氏が「音楽でも使用できるアリーナが栄地区にあるのは魅力的だ」と感想を述べていた。

提供:建通新聞社