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北陸工業新聞社
2020/01/29

【石川】担い手確保・育成協/若手と中堅の意見交換会を/離職防止へ認識共有化図る 

 北陸地方整備局金沢河川国道事務所が事務局となって、建設界の入職・人材育成対策について、建設関係団体、教育機関、行政機関らが一堂に会して話し合う「北陸建設界の担い手確保・育成協議会(石川県部会)」(部会長・山田哲也北陸地方整備局金沢河川国道事務所長)の19年度第2回会合が28日、同事務所内で開かれ、20年度の活動計画などを確認した。部会としての新たな取り組みでは、若手社員の離職防止対策とするために「若手と中堅社員との意見交換会」を5月から6月にかけて開くことを申し合わせた。
 同部会が18年度に建設界で働く若手に対して行ったアンケートによれば、若手の離職原因について「中堅との人間関係の問題が大きい」との指摘がある。これを受け同部会では20年度、入社2年〜5年で25歳未満の若手と中堅社員(現場代理人、監理技術者クラス)による意見交換会を通じて互いの考え方や意識の違いを共有し、離職防止につなげたい考えだ。出席者は各協会に推薦してもらい、若手、中堅ともに女性を数人加えることを模索する。
 このほかの部会の新たな取り組みでは、7月に予定される建設業協会主催による学生向けの現場見学会の事前(6月)と事後(7月)にそれぞれ学生へのアンケート調査を行うことを決めた。
 各団体の活動予定では、石川県建設業協会から「協会として将来的に女性部会の設立を目指しており、女性のみの現場見学会やセミナーの開催も計画している」、日本建設業連合会北陸支部からは「金沢大学の学生を対象とする現場見学会は20年度、現場を一つに絞り、事前に学生へ現場情報と質問を発信して若手技術者とディスカッションを企画している」との報告があった。次回の会合は7月ごろが見込まれる。

hokuriku