トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

鹿児島建設新聞
2020/02/04

【鹿児島】磯新駅4月事業主体設立/事業費3.9億 21年度にも基本設計

 磯新駅の実現に向け、4月にも鉄道施設整備の事業主体が設立されることが分かった。3日、鹿児島市の鹿児島ビルであった磯新駅設置推進協議会(藤安秀一会長)の第2回総会で明示。駅舎等の概算事業費は約3億9000万円。2021年度に基本設計に着手し、23年度から2カ年で建設したい考えだ。 
 事業主体名は(仮称)磯新駅設置協議会で、19年12月に県、鹿児島市が参画を表明したほか、国も協力に前向き。事務局は同市が務める。 
 駅新設では、駅舎やホームなどの建設の予算配分を民間6割、県と鹿児島市が各2割で検討。このうち、民間部は島津興業が全額負担する方向で調整し、駅前広場は鹿児島市が負担する可能性が高い。 
 周辺道は、国道10号の拡幅(約2億円を試算)や市道上本町磯線の改修で渋滞対策も加味する見込み。ほかに踏切遮断時間の短縮や時刻次第では通過列車も設定する(午前7〜8時台を検討)。 
 新協議会の設置後は、20年度中にJR九州と契約等を交わす予定で、併行して周辺の世界遺産・史跡、景観の保全に向けユネスコや国との協議・調整なども進める方針。 
 総会では事業報告などを協議。藤安会長は「各方面からの理解や協力が得られたことは、事業前進へ大きな一歩」と語った。

鹿児島建設新聞space鹿児島建設新聞FACEBOOK