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建設経済新聞社
2020/02/12

【京都】建替えの宇治警察署の新庁舎 SRC造5階建、延7300u規模

 京都府警察本部は、かねてから計画の宇治警察署の現地建替えに向け、新年度から設計に着手する考え。令和2年度当初予算案に宇治警察署整備費1億2300万円を計上した。
 新庁舎はSRC造5階建、延約7300u規模で計画している。新庁舎には、少年非行防止活動や安全・安心の活動を推進するための研修や打ち合わせができるコミュニティルームの新設などを検討している。
 整備スケジュールによると、令和2年度〜3年度に基本設計・実施設計などを進め、令和3年度〜8年度に建替え整備を実施する予定。
 現在の宇治警察署(宇治市宇治宇文字2−12、敷地約2900u)は、本館がRC造3階建、延1116u(昭和43年2月築/診断時最小Is値0・26、診断時最大Is値0・69)、別館がRC造3階建、延880u(昭和50年築/診断時最小Is値0・56、診断時最大Is値2・19)で、このほか車倉庫棟(S造2階建)がある。平成14年から15年に延命化などを図るためのリニューアル工事を行っている。
 署員1人当たりの延べ床面積は、京都府内で最も狭隘な警察署庁舎で、狭隘度は全国ワースト2位。府内の警察署で5番目の古さで、耐震基準を満たしていない状況。
 府警は用地の確保や立地条件等を考慮した結果、現地建替えを基本に整備する方針を平成26年9月に表明。建替え時の仮庁舎の候補地選定や規模等の調査・検討を進めたが、適切な用地や建物の確保には至らなかった。その後、現庁舎を運用しながら敷地内に段階的に新庁舎を建設する「居ながら工事」による現地建替えの可否を検討。実現可能との結論を踏まえ、平成31年度予算で建設計画費を確保し、庁舎の基本構想やコスト、工法など計画検討を進めた。
 最近の府警の警察署庁舎の整備を巡っては、南警察署を移転新築により、平成27年に新庁舎(SRC造地下1階地上5階建、延5005u)を完成させ、平成27年10月に運用を開始した。
 新名神高速道路の建設に伴う城陽警察署移転建替事業については、国の公共補償基準に基づく現物補償案件として、西日本高速道路梶iNEXCO西日本)が新庁舎建設工事を実施。令和2年6月末までに完成予定で、令和2年8月に供用開始予定。新庁舎はRC造4階建、延3426・71u。
 また現在、京都市上京区で進める警察本部新庁舎建設工事は令和2年3月20日に完成させ、同年7月に供用を開始する予定。新庁舎はSRC造・RC造(地下)及びS造(地上)で地下2階地上6階建、延約2万7700u(建築面積約4200u)。高さは約25m。