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建通新聞社(神奈川)
2020/02/13

【神奈川】横浜市 20年度予算の建設関連債務負担

横浜市が複数年にわたる工事の発注などに向けて2020年度当初予算で設定する新規の債務負担行為が明らかになった。土木関係では、西谷浄水場の再整備を巡る三つの工事(浄水処理施設更新、排水処理施設更新、相模湖系導水路改良)や横浜駅周辺浸水対策の雨水幹線を含む下水道整備工事、新本牧ふ頭市施行エリアの新たな工事などが挙がった。建築関係では横浜美術館と横浜みなとみらいホールの大規模改修、消防本部庁舎と新山下地区高度化上屋の整備、現市民病院の解体といった工事がある。調査や設計といった業務の委託でも新たに債務負担行為を使って平準化などに取り組むこととし、道水路境界調査と下水道の設計測量などでゼロ市債活用業務や20〜21年度の2カ年業務を発注していく。

―土木 西谷の浄水施設更新、期間20年で限度額640億円―

 土木関係の主な新規の債務負担行為(期間、限度額)は▽新本牧ふ頭第1期地区整備工事=21年度、120億円▽下水道整備工事・設計測量等委託=21〜23年度、470億円▽西谷浄水場浄水処理施設更新工事=21〜40年度、640億円(設計・施工一括)▽相模湖系導水路改良工事=21〜32年度、360億円(設計・施工一括)▽水道施設整備工事=21〜24年度、260億3800万円▽西谷浄水場排水処理施設更新工事・運営=21〜46年度、220億円(設計・施工・維持管理一括)―など。
 とりわけ西谷浄水場の浄水処理施設更新は限度額が最大で、ここ数年で見ると高速横浜環状北西線シールドトンネル工事の440億円(14年度設定)を上回って、新市庁舎移転新築工事の720億円(15年度設定)に次ぐ規模。また、設計・施工一括ではあるものの期間は20年と、末吉橋架替工事で18年度に設定した10年(19〜28年度)の2倍の長さになっている。
 西谷浄水場の再整備ではコンストラクションマネジメント委託の債務負担行為(21〜26年度、限度額6億円)も設定する。
 下水道整備の債務負担行為には横浜駅周辺浸水対策の雨水幹線をはじめ、中和田雨水幹線や恩田川左岸雨水幹線、飯島雨水調整池や中部水再生センター高速ろ過施設などの工事が含まれている。
 新本牧ふ頭第1期地区整備の債務負担行為は市施行エリア外周護岸の新たな区間(B―2、A)で地盤改良などを実施するためのものだ。

―建築 4工事に70億〜100億円台、市民病院解体へ28億円余―

 一方、建築関係の主な債務負担行為は▽横浜美術館大規模改修=21〜23年度、120億円▽横浜みなとみらいホール大規模改修=21〜22年度、72億円▽消防本部庁舎整備=21〜23年度、110億円▽高度化上屋(新山下地区)等整備=21年度、87億円―の4工事が70億〜100億円台で並んでおり、第3回市会定例会以降の契約案付議を見据えて入札手続きを進める見通しだ。西部児童相談所の再整備(21年度、14億円)や緑園義務教育学校のアリーナ棟新築など(21年度、24億円)といった工事でも新規の債務負担行為を設定する。
 現市民病院の解体工事に関わる債務負担行為は期間が21〜22年度、限度額が28億9600万円。別地に建設した新市民病院の5月供用を経て取り壊し、新市民病院の場所にあった野球場を再整備するための公園用地を生み出す。
 19年度に不調となった本牧市民プールPFI再整備でも改めて債務負担行為を設定。期間を21〜32年度、限度額を26億円(19年度比3億円増)とした上で、再度の事業者公募・選定手続きを実施する。

―道水路境界調査、下水道設計測量でゼロ市債業務や2カ年業務―

 業務委託の平準化などで設定する債務負担行為(21年度)のうち、道水路境界調査の限度額は6400万円。ゼロ市債を活用して前年度末に業務を早期発注し、翌年度の当初から通年で作業できるようにすることで、業者選定手続きなどに伴う年度当初の閑散期を解消する。
 また、下水道の設計測量などでゼロ市債活用業務や20〜21年度の2カ年業務を委託するための限度額は11億円。下水道管渠修繕工事・維持管理委託の債務負担行為(21年度、6億2000万円)のうちの1億円と、下水道整備工事・設計測量等委託の債務負担行為のうちの10億円が原資だ。
 さらに工事の平準化などに関わる債務負担行為(期間21年度)の限度額は総額224億2200万円で、前年度に比べ8・4%増。狭あい道路整備なども新たに加え、ゼロ市債活用工事や20〜21年度の2カ年工事を発注していく。
 建設関連の新規債務負担行為(期間、限度額)は次の通り。
◎一般会計
 本牧市民プール整備・施設維持管理等=21〜32年度、26億円▽学校施設夜間照明設備整備工事=21年度、4500万円▽都田地区センター・都田地域ケアプラザ整備工事=21年度、9億1000万円▽鶴見区民文化センター天井改修工事=21〜22年度、6億円▽横浜美術館大規模改修工事=21〜23年度、120億円▽横浜みなとみらいホール大規模改修工事=21〜22年度、72億円▽西部児童相談所再整備工事=21年度、14億円▽公園施設修繕工事=21年度、1億3000万円▽公園緑地設備改良工事=21年度、1500万円▽ウド軟化栽培施設撤去工事=21年度、6700万円
 ▽金沢工場中央監視制御装置更新工事=21〜22年度、14億円▽狭あい道路拡幅整備工事=21年度、4億5000万円▽公共建築物長寿命化対策修繕業務等委託=21年度、4億円▽道水路等境界調査業務委託=21年度、6400万円▽道路用地管理工事=21年度、1600万円▽道路修繕工事=21年度、17億円▽交通安全施設等整備・補修工事=21年度、3億1000万円▽都市計画道路用地管理工事=21年度、6200万円▽河川・水路等修繕工事=21年度、9600万円▽河川整備工事=21年度、2億4000万円▽阿久和川護岸整備・橋際橋改築工事=21年度、1億5000万円
 ▽臨港道路管理修繕業務委託=21年度、3900万円▽港湾施設修繕工事=21年度、4800万円▽消防本部庁舎整備工事=21〜23年度、110億円▽消防通信指令システム設備更新工事=21〜23年度、38億円▽中央図書館ESCO事業委託=21〜33年度、1億4000万円▽緑園義務教育学校整備工事=21年度、24億円▽小中学校増築工事=21年度、7億7000万円▽小中学校建替工事=21年度、4億7000万円▽学校施設改修業務委託=21年度、10億円
◎特別会計
 【港湾整備事業費会計】山下ふ頭用地造成等に伴う建物移転補償=21〜22年度、30億円▽新本牧ふ頭第1期地区整備工事=21年度、120億円▽高度化上屋等整備工事=21年度、87億円
 【中央卸売市場費会計】本場青果部施設整備工事=21〜22年度、5億8000万円
 【新墓園事業費会計】舞岡墓園整備工事=21〜22年度、6億7000万円
 【みどり保全創造事業費会計】緑地施設修繕工事=21年度、200万円
◎公営企業会計
 【下水道事業会計】下水道管渠修繕工事・維持管理委託=21年度、6億2000万円▽ポンプ場修繕工事=21年度、7300万円▽水再生センター修繕工事=21年度、6億0600万円▽水再生センター・ポンプ場改良工事=21年度、2億8000万円▽下水道整備工事・設計測量等委託=21〜23年度、470億円
 【水道事業会計】西谷浄水場浄水処理施設更新工事=21〜40年度、640億円▽相模湖系導水路改良工事=21〜32年度、360億円▽水道施設整備工事=21〜24年度、260億3800万円▽西谷浄水場排水処理施設更新工事・運営=21〜46年度、220億円▽水道施設維持管理=21年度、70億円▽西谷浄水場再整備事業コンストラクションマネジメント委託=21〜26年度、6億円
 【工業用水道事業会計】工業用水道施設整備工事=21〜22年度、17億5700万円
 【自動車事業会計】設備改良工事=21年度、3億円▽設備管理委託=21〜22年度、2億円
 【高速鉄道事業会計】営業区間施設改良工事=21〜25年度、237億円▽営業区間受託工事・施設管理=21〜22年度、15億円
 【病院事業会計】市民病院解体工事=21〜22年度、28億9600万円

提供:建通新聞社