トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2020/02/14

【滋賀】甲賀市の2020年度当初予算案

 甲賀市は12日、今月18日開会の3月定例会に上程する当初予算案を公表した。
 一般会計は394億3000万円で、前年度予算額に対し38億5000万円・8・9%減。一方、特別会計は186億2684万円の同1・5%増、企業会計は125億9301万円の同0・5%増。
 歳出予算構成を見ると、福祉に係る経費である民生費(35・3%)が最も高く、これに総務費(13・6%)・教育費(10・9%)・土木費(10・6%)と続いている。その中で、普通建設事業費は、41億3705万円と今年度91億5136万円から50億1431万円減額(54・8%減)、かねてより老朽化が課題となっていた子育て・教育関連施設の整備に一定の目途がつき合併特例債事業がピークを過ぎたことから事業縮小となった。
 その他、今回の予算では、東京オリンピック・パラリンピックや全国植樹祭事業、市を舞台としたNHK連続テレビ小説「スカーレット」を契機として地域経済全体への波及効果へつなげる事業に継続的に取り組むとともに、東海道を中心とした街中のにぎわい再生事業や地域間を結ぶ新たな交通網の整備事業を推進していく。
 具体的にみると、継続して事業推進している新町・貴生川幹線内貴橋道路改良事業費は、工事費として4億6990万円を見込んだ。来年度にPC単径間箱桁橋+PC4径間連結コンポ橋(延長209b、幅員11・5b)の上部工工事を発注する。土山町にある土山地域市民センター(旧土山町役場)の改修及び同敷地内にある土山開発センターの改築工事については改修事業費3億6286万円を盛り込んだ。市民センターの改修を行い、開発センターの機能・団体を市民センターへ移管し完了し次第、開発センターを解体・新施設を建設する。分離・一括といった発注方式については検討中。
 水口東・岩上統合認定こども園整備事業費として4億3000万円を計上した。このほど事業者を潟Wッセントシップ(東近江市)に選定したところで、来年度から事業者を主体とし開発協議・造成へと進め、21年度から建築・外構工事を行う整備スケジュールで開園を目指す。定員は約350名を想定。関連して、伴谷幼稚園と伴谷保育園を統合する伴谷統合認定こども園整備事業費として1億9000万円を予算化、こちらも事業者を学校法人・森島学園(甲賀市)に選定し事業者を主体とし開発協議・造成へと進め、21年度から建築・外構工事を行う整備スケジュールで開園を目指す。定員は約246名を想定。
 その他、補助道路新設改良事業費4億9500万円、甲南駅周辺整備事業費3億4015万円、ICT教育環境整備事業費1億9948万円仮称・甲賀北地区工業団地整備事業費1億9485万円、単独道路新設改良事業費1億2010万円、観光地関連施設整備事業費8650万円(忍者を核とした観光拠点整備費等)、有害鳥獣捕獲事業費7654万円(侵入防止柵の設置等)、城山中学校大規模改造事業費7524万円(トイレ・空調設備整備)、交通安全施設整備事業費4300万円―などをそれぞれ上程する。
 なお、3月定例会は来月25日閉会を予定している。

提供:滋賀産業新聞