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鹿児島建設新聞
2020/02/14

【鹿児島】鹿児島市20年度当初予算案

 鹿児島市の2020年度当初予算案は、一般会計が総額2771億1100万円で前年度当初比3・8%(100億7800万円)の増で、過去最高の規模となることが分かった。主なものは、新南部清掃工場(ごみ焼却施設・バイオガス施設)整備・運営事業(106億7464万4000円)を進めるほか、校舎建て替えを計画する松原小では既存解体、八幡小では基本・実施設計に入る。土地区画整理事業推進に61億円、道路、橋梁整備に32億円を充てた。 
 今回の予算案は、国の補正予算による前倒し分を19年度2月補正予算案に計上したことから、実質的には約2824億円(5・3%増)の予算編成。普通建設事業費は、前年度比1・7%(6億7791万4000円)増の417億2132万1000円。新規83、拡充124事業を盛り込んだ。 
 松原小の校舎建て替え事業は、校庭へ仮設校舎を設置し既存(RC造3階建4033u)の解体に着手する。本体工は21−22年度の2カ年度で整備する方針。八幡小では、同一敷地での校舎新築に向けた基本・実施設計に入る。 
 展望台や散策園路などを構想している武岡公園(約4・8ha)では、土地購入を推進。かごしま健康の森公園内の第3駐車場などがある用地(約2・3ha)に整備するパークゴルフ場には、管理棟を建設する。 
 都市計画道路の武武岡線は、道路交通量調査や未整備区間(L約630m×W14m)の予備設計等に入る。無電柱化推進計画では、城南線の測量設計や地中化が完了した高麗本通線の路面整備(200m)を進める。 
 市営住宅建て替え(8億1728万8000円)は、大明丘住宅(34戸)、西伊敷第一住宅(31戸)を21年度までの2カ年で予定。19年6月の豪雨災害により、石積みの崩落や遊歩道を含む炭窯が埋没した世界文化遺産・寺山炭窯跡は、復旧にかかる基本設計や周辺斜面地の整備に入る。 
 新規では、新島の広場や案内所など観光施設整備に向けた実施設計に着手する。このほか、県と鹿児島市が事務レベル協議の開始に合意したサッカー等スタジアムは、候補地の選定、整備主体や手法等を検討。磯新駅設置は、4月にも鉄道施設整備の事業主体を設立する方針で、JR九州との覚書交換など行い、21年度に基本設計、23年度から2カ年で建設する見通しだ。

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