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滋賀産業新聞
2020/02/18

【滋賀】湖北地域消防組合 東浅井分署・びわ出張所の移転整理統合

 長浜・米原の湖北地域における消防防災を管轄する湖北地域消防組合(管理者・藤井勇治長浜市長/長浜市平方町1135)は、今年度に取りまとめた消防機能の強化を図る「消防力適正配置に向けた消防施設整備計画」の第一弾として、新年度から5ヵ年計画で「東浅井分署とびわ出張所の移転整理統合事業」に取り組む。
 湖北地域消防組合では、長浜市と米原市域に2消防署と2分署、6出張所を配置。これら10消防拠点施設のなかで新耐震以前の昭和47年に建築されて建築年度が最も古い「東浅井分署」について、近接して位置し消防力の重複地域が見受けられる「びわ出張所」と統合して、新たな地に移転新築(移転整理統合)する計画。
 長浜市の旧虎姫町域に位置する現在の東浅井分署(長浜市五村151)は、RC造3階建、延545・6平方b規模。築後46年が経過したRC造の建物は、老朽化が顕著となっており耐震性も無く、電気・空調衛生設備の耐用年数も限界にきている状況。河川の合流部に位置しており、バックウォーターが発生して浸水の可能性も高いとされている。
 一方、長浜市の旧びわ町域に位置するびわ出張所(長浜市益田町54)は、S造平屋建、175・3平方b規模。平成元年度に建築され、管内6出張所のなかでは最も建築年度が古い建物で老朽化が著しく、建物の構造等の関係から夏・冬場の執務環境も悪く、水害発生時に浸水の可能性もあると指摘されている状況。
 両施設を統合する新施設の建設規模については、職員数等による算定方法を基本に、市民の安全安心を確実に守るための消防防災拠点施設として適切な規模の算定を行う予定。建設用地(建設候補地)を含めて今後、検討・協議されていくことになるが施設整備計画では、現在の職員数や配置車両・訓練施設等から約6700平方bの敷地に、延約2170平方b規模程度と算定。
 まず、初年度となる新年度から建設候補地の選定作業がスタートすることになるが選定候補地については、地元の長浜市が準備する方向で検討作業が進められていく予定。選定委員会の設置など選定方法についても、新年度から長浜市と湖北消防組合の双方で協議・検討がなされていく模様。
 今回、湖北地域消防組合が取りまとめた「消防力適正配置に向けた消防施設整備計画」は、2020年度を初年度に29年度までの10年間を目標年度に設定、期間において社会情勢等の変化において随時見直しを行うとしている。東浅井分署に次いで、昭和56年5月以前の旧耐震基準の建築物で大地震により倒壊の危険性が高いとされる昭和49年築の「伊香分署」と、昭和50年築の「米原消防署」についても、老朽化が著しく早期の耐震化が必要と指摘。
 その上で、伊香分署(長浜市木之本町大音151)については、現地において余呉出張所と統合(現地整理統合)を。また、米原消防署(米原市長岡2811―1)は、新たな地に移転して伊吹出張所と米原出張所の2出張所と統合(移転整地統合)する趣旨を盛り込んだ。

提供:滋賀産業新聞