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建設経済新聞社
2020/02/18

【京都】資料館跡に劇場など複合施設 北山エリア整備へ計画策定

 京都府は、旧府立総合資料館跡地や府立植物園、老朽化した府立大学体育館の整備など、北山エリア全体の施設整備を計画的に進めるための基本計画を新年度に策定する。
 昨年12月に府が策定した新総合計画に盛り込んだ『北山「文化と憩い」の交流構想』によると、旧総合資料館跡地を活用したシアターコンプレックスのほか、府立医科大学、府立大学、京都工芸繊維大学の共用体育館機能を有したアリーナの整備検討、府立植物園100周年未来構想(ビジターセンター、ショップ、カフェ等を備えた複合的な正門エントランスの整備、ゾーン内に立地する各施設との垣根のない連携)などに取り組む。
 府は、令和2年度当初予算案に北山エリア整備基本計画策定費2000万円を新規計上した。これまでの計画・構想を統合した全体コンセプトやエリアの配置・動線計画を策定する。また府立大学体育館の建替えに必要な建物規模等を決めるための基本調査など各施設の整備、運営手法の検討も進める。
 なお旧総合資料館跡地の活用を巡っては、昨年12月議会で西脇隆俊知事が答弁。西脇知事は「総合計画に盛り込んだ『北山「文化と憩い」の交流構想』については、京都学・歴彩館に機能移転した旧総合資料館跡地の活用、大学体育館の建替え、植物園の魅力向上など、北山エリア整備のセカンドステージと位置付けている」「その中で旧総合資料館跡地は、平成27年から29年の間で京都市内の小劇場が5施設減少している状況や府立文化芸術会館など既存文化施設の老朽化に伴う機能の継承の必要性を背景に、劇場を中心に創作ホール、展示空間、練習場や賑わい交流機能を集積させた施設の整備を構想している」「近年、民間主導で新たな小劇場開設の動きがある中で、新たに整備する施設がこれらと競合するのではなく、施設の規模や役割で機能分担し、互いに連携・交流することにより相乗効果を発揮しながら、京都全体が文化芸術の創造・発信の場となることが重要と考えている」「そのためメインとなるホールは、舞台と観客の一体感など文化芸術会館のホールの優れた部分を継承するとともに、民間の小劇場では整備が難しいスタジオなど創作活動のための空間を集積させたい」「これまでの固定概念にとらわれることなく、舞台芸術、視覚芸術の枠を超え、例えばスポーツイベントやファッションショーなど多用途に活用できる空間を備えた施設としたいと考えている」「今後、実際に舞台芸術、視覚芸術、施設運営に携わる方々などを交えたワークショップやシンポジウムの開催など、専門的な視点から意見交換できる機会を設け、幅広い意見を聞きながら検討を進めたい。北山エリアを多様な人々が集まり、滞在し交流する、京都にふさわしい、他に類を見ない文化と憩いに包まれた交流エリアにしたい」などと述べた。
 府は3月22日に京都市左京区の稲盛記念会館(府立大学下鴨キャンパス内)で、北山「文化と憩い」の交流構想シンポジウムを開催する。北山エリア活性化のための施設整備の検討を進めるにあたり、舞台芸術・視覚芸術、施設運営に携わる関係者を招き、専門的な見地から意見交換を行うシンポジウムと、少人数に分かれてそれぞれの立場から参加者の意見を聞くワークショップを開催するもの。