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建設経済新聞社
2020/02/19

【京都】府立大学で情報教育科目新設 キャンパス整備に向け検討 医大病院はAI病院の調査等

 京都府は、京都市左京区の府立大学について、情報教育科目の新設と文理融合による学部学科再編を計画。令和2年度はキャンパス整備に向け検討に入る。京都市上京区の府立医科大学については、附属病院でAIホスピタルの検討を進める。
 令和2年度当初予算案に京都府公立大学法人施設整備構想策定準備費3900万円を新規計上した。
 府立大学施設整備構想策定準備費に予算を充当。グローバル化や高度情報化、地域貢献活動の展開等の時代の要請に応えるため、学部学科再編等の新たな教育研究体制の構築による「新生府立大学」の実現に向けたキャンパス整備の検討に入る。
 府立医科大学施設整備構想策定準備費に予算を充当。「世界トップレベルの医学を地域へ」の基本理念の実現に向けて、教育・研究・診療の質向上に努めるとともに、高度で安全な医療の府民への提供を目指し、老朽化対策や病院機能の強化検討のための基礎資料となる各種調査を実施する。
 18日開催の2月議会の代表質問で、西脇隆俊知事は府立大学のAI、デジタル人材の育成等について「Society(ソサイエティ)5・0と呼ばれる超スマート社会の到来など、社会経済情勢が大きく変化する中、府立大学については、全ての学生が専攻分野に関わらず、AIの基礎的な知識を修得することができる情報教育科目を新設するとともに、文理融合による学部学科再編を進めることとしている。また教育研究を支えるAIデータサイエンス教育研究センターの設置の検討も進めており、府としても府立大学におけるこうしたAI等のデータ活用による地域や社会のニーズに対応した教育研究体制の構築を支援したいと考えている」と答弁。
 府立医科大学附属病院におけるAIホスピタルの検討状況について「AIホスピタルは、高度で先進的な医療サービスの提供が可能となるだけでなく、医療従事者の負担軽減に資する有意義な取組であると考えている。現在、慶応義塾大学病院や大阪大学医学部附属病院などにおいてAIホスピタルの社会実装に向け、ビッグデータを活用した創薬や治療法の開発、メディカルAIセンター等の他大学との共同研究拠点の整備、AIによる胃カメラ診断などの画像診断支援などが行われていることから、府立医大においてもこれらの取組の調査研究を進めており、府立医科大学施設整備構想策定準備費において、その実装についても検討を進める」と答弁した。