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建通新聞社
2020/03/02

【大阪】大阪府 木津川水門改築設計はパシコンで

 大阪府は、木津川水門の全面改築に向け、詳細設計の一般競争入札を実施。パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)が8179万8000円で落札した。納期は2021年2月24日。21年度以降の工事発注を見込んでいる。
 府では、3大水門と呼ばれる木津川水門、安治川水門、尻無川水門を順次改築していく計画。いずれの水門も完成から50年近くが経過し、老朽化も進んでいることから計約360億円を投入して整備する。木津川水門については約10年、残りの2水門についても20年をめどに更新を完了させる考えだ。
 改築事業は、木津川水門、安治川水門、尻無川水門の順で進めていく方針。現水門の機能を維持しながらの更新となるため、それぞれの水門付近に新水門を整備する計画。現在のところ、既存水門については新水門完成後に撤去する方針だ。
 木津川水門については、もっとも劣化が進み、早急に着手する必要がある。新水門の形式は引き上げ式構造ローラーゲートを想定しているが、詳細は設計段階で検討する。木津川水門の所在地は大阪市大正区三軒家東3丁目。
 新設水門に必要な機能としては▽想定される津波に対し浸水被害が発生しない▽南海トラフによる津波波力に耐力がある▽地震・津波発生後も高潮水門として対応可能である―などとしている。

提供:建通新聞社