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北陸工業新聞社
2020/03/02

【福井】女性部会、今夏発足へ/福井県電気工事工業組合/参加者呼び掛け/技士や事務系も幅広く 

 福井県電気工事工業組合(前田豊次理事長)は、より魅力ある電気業界を目指して、女性部会を、今夏に立ち上げる方針だ。
 7月17日の発足にむけて、現在準備を進める状況(当初会員約15人を想定)。発起人代表の前田宏枝さん(前田電気副社長)として、女性同士、横の繋がりをなお一層強め、全体のイメージアップと、若手人材の確保・育成を図りたい考え。
 会員には、電気工事士をはじめ、積算・CAD等の技術事務や、総務・経理事務、経営者などと間口は広く。電気事業に携わる女性たちに、積極的な参加を呼び掛けている。
 上部団体である全日電工連が、最重要課題の一つとして、18年度から掲げる「女性活躍推進事業」に呼応。福井県全体の組合として、今後に予想される電気工事士や、技術者不足を克服する狙い。
 2月25日には、同事業の一環で、おもてなしの心や笑顔など、女性の強みを、いかんなく発揮する講演会が、福井市西方1丁目の組合会館で行なわれた。
 講演に先立ち、加藤和久副理事長(総務・共済事業担当)が挨拶。「女性が働きやすい現場や業界を実現すれば、現場の環境や仕事の仕方にも変化をもたらす。男女を問わず、だれもが働きやすい業界へ」と、今講演をその第1弾に位置づけた。講演後は、参加女性で座談会を開催。「男性社会に片寄らない。従来の婦人会ではない意味ある会へ。相互吸収できればいい」などと意見交換している。

感動は予想を超えた「想い」から

 元全日本空輸客室乗務員の吉永由紀子さんが、女性活躍推進事業の講演を行った。会員企業の女性社員を中心に約60人が聴いた。
 テーマは、良い印象を与えるコミュニケーション術。顧客満足と、従業員満足は、ALL FOR YOUの精神からと強調。航空業界は一見華やかでも競争は熾烈。その中で培う、最も重要で大切な視点を紹介した。
 とりわけ「相手を思いやる、予想を超えるほどの、強い想いが大切。そこから感動が生まれる」と力説。サービスの原点であり、今後益々求められると指摘した。会場の4階大会議室を、上空1万メートルを飛行する機内の様な雰囲気に包み、感動的な人間ドラマを、景色として次々展開した。
 ANA採用面接官の本質を見抜く眼力や、お客様の安心安全を命を賭して守り抜く覚悟。さらには、見えない所で働く地上職の整備係へ敬意を払う思いやりなど、体験談をエピソードとして、分かりやすく披露した。
 この中でチームは、グループとは違い、想いや目標を共有する個の集まりと指摘。想いを届ける笑顔も、なにより大切と、参加者へ熱くエールを送った。

hokuriku