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　福井県繊協ビル（福井市大手３丁目７―１）を管理運営する福井県繊協ビル同業会（中村龍男会長）が計画する「（仮称）新福井県繊協ビル新築工事」の起工式が４日、建設予定地で執り行われ、関係者ら約４０人が参加し、工事の安全を祈願した。
　現在地で建て替えを図るもので、まず１期工事として地下駐車場を取り壊し・埋戻したうえで、新繊協ビルを建設。完成後には２期工事で現ビルを解体し、跡地北側に自走式の立体駐車場（６階７層、１９６台）を設置する。
　新たなビルはＳ造地上１２階地下１階、延床面積９６８６・０７平方メートル。繊協ビルの歴史と伝統を受け継ぎながら、新幹線延伸など新時代に対応、テナントや地域社会、住民との共生を図りつつ、ＩＴや環境技術などを取り入れたオフィスを目指す。１期の履行期限は２１年７月３１日まで。
　地鎮の儀では、中村会長が忌鎌、走坂建築設計事務所の走坂俊和代表取締役が忌鍬、ＭＩＬＫＥＮ（見谷組）の見谷貞次代表取締役が忌鋤を行った後、関係者が順に玉串を奉奠し、無事完成を祈った。
　続く直会では中村会長が挨拶に立ち、「この繊協ビルは、繊維関係団体にとって歴史的に大きな意義を持ち、福井市の中心市街地においても大きな役割を果たしてきた。本日、地鎮祭を滞りなくお納めできたのも、一重に関係者のご理解とご協力の賜物」と改めて感謝の意を示し、「工事関係者にはこれから約１年４カ月にわたりご尽力をお願いすることになるが、工事の安全と無事完成を心よりお願いしたい」と述べた。