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建通新聞社(東京)
2020/03/06

【東京】都水道局 局所有建築物39棟で劣化診断 予防保全に転換へ

 東京都水道局は、村山山口貯水池管理事務所や玉川浄水管理事務所(旧本館)など局所有建築物39棟の長寿命化に向けた劣化診断調査に着手するため、業務委託先の選定に伴う希望制指名競争入札の手続きを開始した。同局の多くの建築物の外壁の防水材や塗装材などが耐用年数を超えている。現在は、支障が発生した後に対応する事後保全によって維持管理を行っているが、劣化状況を把握した上で今後の劣化の進行を予測し、小規模な修繕や補修を適切に実施する予防保全に転換する考え。予算を平準化し、建物をより安全に長く使用できるようにする方針だ。3月10日まで希望申請を受け付け、4月7日に開札して落札者を決める。
 対象施設(=表参照)は、最も古い村山山口貯水池管理事務所で完成から86年、最も新しい羽村取水管理事務所で4年が経過している。今回委託する劣化診断業務を通じて、建築部位や電気・機械設備、防災設備などの現況を、現地調査とヒアリングを通じて確認。その結果を基に、今後の対策の必要性と方向性を短期から中長期のスパンで位置付ける。9月4日の納期で成果を得て、各施設の具体的な対策に反映させる。

提供:建通新聞社