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北陸工業新聞社
2020/03/06

【富山】全国で【リ・バース60】利用件数が急増/リバースモーゲージ型住宅ローン/住宅金融支援機構/地域金融機関では高岡信金が取扱い 

 住宅金融支援機構が提供する住宅融資保険を活用したリバースモーゲージ型住宅ローン【リ・バース60】の利用件数が全国的に急増している。同機構の発表によると、2019年10月〜12月の申請件数は258戸(速報値)となっており、前年同期の149戸を大きく上回っている。
 同制度は、60歳以上向けの住宅ローンとなっており、住宅の建設・購入・リフォーム、借換え、またサービス付き高齢者向け住宅への入居一時金にも利用できる。毎月の返済が利息のみで、元金は申込人が全員亡くなった際に、相続人からの一括返済や担保物件(住宅及び土地)の売却などで返済する。月々の返済負担が少なく、年金収入のみの高齢者などの場合でも利用がしやすいのが特徴だ。
 同制度は2009年度から取扱いが開始され、徐々に利用できる金融機関を増やし、制度の拡充も行いながら現在の制度となった。2017年度から、これまでの「リコース型」に加えて、住宅の売却価格が借入元金を下回った場合に、残債務について相続人へ請求しない「ノンリコース型」が創設されたことを皮切りに制度の利用件数が増加した。今年度12月までの利用件数の約98%がノンリコース型となっている。
 【リ・バース60】は全国で61の金融機関(2020年1月24日現在)で取扱いがされており、同機構北陸支店が管轄する北陸エリア(石川・富山・福井)の地域金融機関では、富山県の高岡信用金庫のみが取扱いを行っている。同制度を取扱う高岡信用金庫の担当者は「以前より照会が増え、管内のお客さまの関心が増していることを実感している」と話す。
 同北陸エリアでも徐々に利用件数が増えてきており、新築マンションや新築戸建てでの利用が目立つ。制度の浸透に伴って、より一層利用が進む可能性があり、今後の動向に注目だ。

hokuriku