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滋賀産業新聞
2020/03/09

【滋賀】県土交部 2020年度の総合評価方式基本方針

 滋賀県土木交通部はこのほど、「2020年度・総合評価方式の基本方針」をまとめた。
 それによると、総合評価方式の基本方針は、▽建設業における「働き方改革」の推進▽入札参加意欲の向上(入札参加者の確保)▽入札における受発注者の事務負担の軽減―以上3点。
 基本方針を具体化させる主な見直しは、@工事実績等を企業実績と技術者実績に分割して評価、A配置予定技術者等CPDの取得単位数を緩和(「望ましい水準」から「必要な水準」)。そしてB週休2日工事の取組み実績、CICTの取組み実績―を新規で追加した。
 このうち、工事実績等を企業と技術者に分割して評価する部分では、「工事成績等」をなくし「企業の実績」と「配置予定技術者等の実績」に分け、より企業側に配慮した評価ができるようにした。企業の実績では「配置予定技術者等の従事経験」の有り無しにかかわらず施工実績があれば、工事成績評定「60点以上、75点未満」で0・5点、「75点以上、80点未満」で1・0点、「80点以上、85点未満」で1・5点、「85点以上」で2・0点の評価点を取得できる(適用は、標準型T型、標準型U型B、簡易型B、特別簡易型T型A・B)。また配置予定技術者等は、CPDで働き方改革の推進から取得単位数を緩和する。土木施工管理技士会連合会の場合、これまでの評価対象30単位/年から20単位/年に単位数を減らし評価点は変わらず1・0点取得(適用:標準型U型A・B、簡易型A・B、特別簡易型T型A・B、特別簡易型U型A・B、各モデル工事)。
 さらに新たな取り組みとして、実績証明書(写)または契約書(写)と、週休2日の取組み結果が確認できる資料を提出すれば、週休2日工事の取組み実績として評価点1・0点を取得できる(適用は、特別簡易型T型A・B、特別簡易型U型A・B、地域の担い手育成型・ICT実績評価型モデル工事)。
 そしてICTの取組み実績でも実績証明書(写)または契約書(写)と、その作業内容、取組結果が確認できる資料があれば評価点2・0点を取得(適用は、ICT実績評価型モデル工事)。
 一方、建設コンサルタント等業務では、2500万円未満の「業務特別簡易型T型」と「業務特別簡易型U型」については、必要に応じ価格競争を採用できるように今年1月に改正したことを継続。
 なお、同部では今回の改正に伴う説明会を(公財)滋賀県建設技術センター(草津市野路6丁目)で。また滋賀県建設業協会主催で、滋賀県建設会館(夢けんプラザ・大津市におの浜1―1―18、定員100名)、彦根市文化プラザ(彦根市野瀬町187―4、定員300名)でそれぞれ開催する。日程は近く決定の予定(4月上旬開催の見通し)。

提供:滋賀産業新聞