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建通新聞社(中部)
2020/03/09

【愛知】明電舎 名古屋事務所内に新工場

 明電舎(東京都品川区大崎2ノ1ノ1)は、清須市の名古屋事業所内に新工場を建設する。着工は8月を予定。今後、設計に着手し、着工までに完了させる見通しだ。投資額は設備導入と建設費を合わせて約51億円を見込んでいる。
 新工場は2階建て延べ5229平方bを想定。電動車用駆動モータ・インバーター一体機の需要の高まりを受け、新たな生産ラインを構築することに決めた。同工場で年間最大17万台、名古屋事業所全体で34万台の生産量を確保する狙いだ。完成予定は2021年12月。
 建設地は清須市西枇杷島町一反五畝割496。
 同社は2018年7月に、名古屋事務所、沼津事業所(静岡県沼津市)、甲府明電舎(山梨県中央市)の国内3事業所に約70億円を投資し、電気自動車(EV)用部品の量産設備を増強する計画を発表。名古屋事業所は元来、汎用(はんよう)回転機工場に位置付けられていた拠点で、フォークリフト用電装品や無人搬送車などロジスティクス製品を中心に製造していたが、新たなにEV用部品の生産拠点に選定された形だ。増設計画では同事業所の既存建屋延べ4620平方bを改修し、EV用一体型モーターやインバーターの生産施設を整備するとし、19年に工事が完了した。同事業所は、この改装に続く新工場の建設で、さらにEV用部品の生産拠点としての機能が高まることとなる。
 同社は今後の投資について「市場の拡大状況を見て、適切な投資を検討する」としている。

提供:建通新聞社