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滋賀産業新聞
2020/03/23

【滋賀】滋賀県 県立近江学園の建替整備PFI

 滋賀県は、PFI手法を導入する計画で進めている「県立近江学園整備事業」について、新年度予算案に1950万円を計上。37年度(令和19年度)までの債務負担行為として45億7727万円を設定した。4月に入札公告(入札説明書などの公表)、6月ごろに参加表明書の提出を予定しており、9月に入札を実施、11月に落札者の決定・公表を行う。整備手法については、設計、建設工事、解体撤去工事、維持管理業務を範囲とするBTO方式を選定している。
 同事業は、敷地6万6194平方b内に分散している複数の棟を2ヵ所に縮約し、利用者が移動しやすいようにする。また、延7200平方bに生活棟と管理棟をまとめた新施設(全室個室とし、発達障害児支援ユニットと強度行動障害児支援ユニット、就労支援ユニットで構成)。敷地の空き部分には、新作業棟の建設を行い、また解体する旧施設は、管理棟、生活棟、研修棟、作業棟、屋外建物、職員宿舎棟の延5600平方b程度。
 近江学園は、1946年(昭和21年)に大津市南郷に開設され、1971年(昭和46年)に現在地の湖南市石部に移転整備されたもので、敷地内に、生活棟(全6棟、RC造・W造)計1987平方b、作業棟(全5棟、S造)計610平方b、管理棟(全5棟、RC造・S造)計1045平方b、多目的ホール約600平方bや運動場、研修棟など合計延6368平方b―以上が建てられている。整備後46年が経過し、施設老朽化の進行や社会環境の変化、障害の多様化などにより求められる役割が変化してきたことから建替え計画が上がった。これまでに、基本計画を兜a院システムで完了。今年度はPPP/PFI導入可能性調査を日本経営システム・みずほ総合研究所JVで終えている。
 また、落札者決定後のスケジュールとして、21年3月に本契約の締結、21年4月に基本設計・実施設計、22年4月に建設工事を予定し、23年10月に新施設の供用開始(維持管理業務開始)及び既存施設の解体工事などを進め、24年3月末に工事完了する。

提供:滋賀産業新聞