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建通新聞社(中部)
2020/03/25

【岐阜】JR瑞穂駅周辺再開発 測量設計など調査費に約1億円

 瑞穂市は、JR穂積駅周辺を再開発するため、2020年度当初予算に調査費(測量設計費)として約1億円を計上した。測量設計では事業の範囲や規模、概算事業費を検討する。順調にいけば20年度末までに都市計画素案を策定、21年度に都市計画審議会に諮る。22年度に都市計画決定し土地区画整理事業認可取得を目指している。
 19年7月に外部有識者や県、市で構成する「JR穂積駅周辺整備研究会」が、再開発の構想をまとめた提言書を市に提出。20年2月には市が事業化に向けて対象区域内の地権者に対して説明会や意向調査を実施した。
 構想では、駅の南北にある駅前広場を拡張して路線バスやタクシーの乗降場を設ける。また広場に隣接した地域を商業エリア、駅まで徒歩10分圏内を住宅エリアに分けて整備する。さらに県道北方多度線の拡幅や長良川の堤防につながる市道などの新設や拡張を想定している。
 市の担当者は、「整備の範囲や規模は決まっていないが、他の市町の事例を見ると200〜300億程度の事業費がかかっている。その場合は25年ほどの事業期間になるだろう」と話している。
 同駅の利用者には名古屋圏への通勤者も多く、1980年代から宅地化が進んでおり、住宅密集地では道路幅が狭いことから歩行者の危険な場所も多いとされている。また通勤や帰宅のラッシュ時には送迎車による渋滞が発生している。

提供:建通新聞社