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建通新聞社(東京)
2020/03/30

【東京】都 建築・機械・電気工事の標準仕様書を改定

 東京都財務局は、建築と電気設備、機械設備工事の標準仕様書を改訂した。多摩産や国内産木材の利用を促すなど都の施策を反映した他、現場の施工実態を踏まえ、仮設足場の安全確保措置などを記載した。4月以降に発注する工事に適用する。
 環境負荷を低減する材料の使用を促すため、再生骨材を用いたコンクリートに関する規定を定めるとともに、塗料の標準仕様に低VOC塗料(耐候性塗料の水性タイプ)を追加。木工事では、多摩産材または国産材の使用に努めるよう明記した。強化ガラスを採用する際には、ヒートソーク処理を施す規定を追加し、施設利用者の安全性を確保する。
 施工管理については、仮設足場で手摺りや巾木など墜落防止装置を設置する位置を明確にし、一時的に取り外す際には墜落防止策を講じるよう明記した。夏季の気温が高い日の施工でもコンクリートの品質を確保するため、日本建築学会の指針(暑中コンクリートの指針)を反映した。
 また、関係法令の改正と国土交通省の公共建築工事標準仕様書(19年度版)に準じた内容に改定。LED電灯の原則化や石綿除去工事への対応などを規定した他、現場の生産性向上策として、生産性向上に有効な工法の提案を受注者から受けられることを追加した。
 土木工事の標準仕様書は2022年4月に改定する予定。

提供:建通新聞社