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建設新聞社(長崎)
2020/04/01

【長崎】大村市環境センター、現地建て替え計画

国に交付金申請へ 概算130億規模
24年度設計・施工契約、25年度後半着工

大村市環境センター・浄水管理センター 老朽化が進む大村市環境センター(森園町1470)に関し、大村市は現地で新たに建て替える計画だ。2020年度に循環型社会形成推進地域計画の策定に着手。策定後、環境省に交付金の認可申請を行う。認可後は環境影響評価を実施。基本計画を策定し、25年度後半に工事に着手する予定だ。事業費は概算で約130億円。市はまた、同敷地内に立地する、し尿処理施設についても建て替えを計画。隣接する市浄水管理センター内に移転新築することとした。
 新センターにおける1日の処理能力は現時点で138dとなる見込み。事業費は概算で130億円程度と見積もられている。これまでに▽延命化▽現地での建て替え▽移転建て替え―の3案を軸に検討。その結果、技術的に見ても現在の敷地内での建て替えが可能であることから、現地での建て替えが妥当と判断された。
 20年度に交付金申請の前提となる循環型社会形成推進地域計画の策定に着手。21年度頃に交付金の認可申請を行い、認可取得後に環境影響評価を3、4年かけ行う。最初の5年程度は環境影響評価や事業方式、基本計画策定に費やす。以後24年度に設計・施工契約を行い、25年度後半に工事着手予定。29年度の供用開始を目指す。
 同センターは、1997(平成9)年4月に供用開始した。建設後20年以上経過している。焼却施設における耐用年数は一般的に見ておよそ30年。設備等の老朽化が次第に進んでおり、維持管理費に多額の費用を要している状況だが、28年度まで継続稼働する。

し尿処理施設も建替
事業費は約6億規模

なお、移転新築される、し尿処理施設に関しては、20年度にも基本計画を策定。21年度に設計に入り、23年度以降工事に着手。25年度に供用開始する予定だ。建設新聞社の取材に対し市環境センターは、し尿処理施設の事業費が概算で約6億6000万円となることを明らかにした。
ksrogo