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滋賀産業新聞
2020/04/17

【滋賀】長浜市 寿・三条橋の橋梁補修工事など

 長浜市は、今年度事業で湖北町にある寿橋の補修工事をはじめ、三条橋の補修工事や中島橋ほか6橋の補修に係わる詳細設計、市内の246橋を対象とした橋梁点検業務などの「橋梁長寿命化事業」に取り組む。
 今年度の当初予算には、橋梁長寿命化事業費に総額で1億5300万円を計上するとともに、寿橋の補修工事については今年度から21年度までの債務負担行為で総額2億4695万円の改修工事費を計上しており、施工業者を決定次第に今年度の補正対応で実行予算の具体化を図る方針。
 一級河川の高時川に架かる寿橋(湖北町小谷丁野町他地先)は、市道丁野八日市線に位置する長大橋。橋長は121・9bで橋幅は全幅が4・2b、3径間で橋脚は2基。昭和7年の竣工後、すでに90年近くが経過。17年度に行った橋梁点検(担当・近畿設計測量)では、主要部材の鋼部材に膨張を伴う腐食や孔食による欠損が複数箇所見られ、支承部の機能障害や床版に格子状のひび割れを確認。
 橋梁構造の安全性の観点からT〜W段階の健全度ランクは、構造物の機能に支障を生じる可能性があり早期に措置を講ずべき状態とするレベルV(早期措置段階)と判定され、18年度に補修に係わる詳細設計を実施(担当・東洋技研コンサルタント)。今年度から2ヵ年をかけ、橋梁の補修工事を予定。発注は第2四半期の見通し。
 また、三条橋(湖北町山本)は、余呉川に架かる市道山本6号線上に位置。昭和7年に架設されて以来、今年で88年が経過。橋長は46・25bで橋幅はW4・36b、有効幅員は3・8b。車両1台が通過できる幅しかなく、行き違いは出来ない。
 橋脚は3基で4径間。上部工はRC造でT桁4連、下部工は重力式橋台2基と壁式橋脚3基。これまでに橋梁長寿命化点検事業に基づいて橋梁点検を行い、健全度はレベルVと判定。昨年度事業で補修に係わる詳細設計(担当・エヌイーエス)し、今年度事業で補修工事に取り組む。発注は第2四半期。
 さらに、長浜市布勢町地先に位置する中島橋をはじめとする6橋については、橋梁補修に向けた詳細設計を予定。また、橋長が2b以上の市内1172橋の橋梁を対象に5ヵ年サイクル(5年に1回の周期)で進めている「橋梁点検業務」は、昨年度から2巡目となり今年度には市内の246橋を対象に橋梁の点検業務を予定。橋梁長寿命化計画に基づき計画的に修繕等を実施することにより、橋梁の長寿命化を図り安全な通行を確保するとともに、橋梁の維持にかかる全体のコスト縮減を目指す。

提供:滋賀産業新聞