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建設経済新聞社
2020/04/21

【京都】令和2年度の年度計画 施設・設備13億4200万円予定

 京都府立医科大学、京都府立大学を束ねる京都府公立大学法人の令和2年度計画によると、予算規模(支出予算)は497億7600万円。このうち施設整備費等は13億3000万円。
 施設・設備に関する計画は、(本部)システム整備、(医大)システム・機器整備、(本院)診療機器整備、(本院)メディカルセンター整備、(本院)老朽施設・設備等整備、(北部)診療設備・機器整備、(府大)老朽施設・設備等整備で、予定額の総額は13億4200万円。
 令和2年度計画の主な内容をみると、府大では「国際センターの機能を強化し、海外協定校との授業料の相互免除の拡大、外国人研究者や留学生の宿舎の拡大を図るとともに、学生の留学や教職員の海外派遣を支援するための海外サテライトオフィスの整備計画を策定する」「専門性に応じたデータの活用ができる人材やSociety(ソサイエティ)5・0をリードするAI(人工知能)等高度情報技術人材の育成を行う新センターの構想を策定する」「京都府北部などの地域貢献の基盤となる府内サテライトオフィスの整備計画を策定する」「防災・減災及び人権リスク対策を目的とする研究センター『京の防災安全安心研究センター(仮称)』を設立する」「府立大学将来構想基本計画に基づき、Society5・0への対応や地域創生等に貢献できる具体的な教育研究体制を検討する」「学部学科再編等の新たな教育研究体制の構築による『新生府立大学』の実現に向けたキャンパス整備の検討を進める」など。
 医大では「附属病院において、高度医療への対応を図るため、循環器、脳神経、消化器の3科にメディカルセンターを設置し、HCU(高度治療室)やSCU(脳卒中集中治療室)等を整備する。MRI装置、人工心肺装置、ダヴィンチ(手術支援システム)などの更新を行う」「附属病院において、メディカルセンターの設置、総室の4床化等、療養環境の向上・患者アメニティの充実及び看護単位の見直しを推進する」「医科大学将来整備構想策定に向けた調査・検討に合わせ、教育・研究機能の集約、再編を検討する」「医科大学及び附属病院については、学内ワーキンググループや外部有識者会議を設置するとともに、施設整備構想の策定に向けた調査・検討を進める」「北部医療センターの施設整備に向け、診療や教育研修機能など今後の北部医療センターのあり方を検討する」など。
 共通では「京都府(知事・副知事等)と法人・大学(理事長・学長等)により大学総合運営会議(仮称)を設けて、法人・大学における課題や将来像について適宜協議・意見交換を行う」「共同体育館の早期着工に向けて、事業が円滑に推進し大学体育館として学生の利便性向上に資するよう京都府と調整を進める」など。