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建通新聞社(神奈川)
2020/04/27

【神奈川】地整 県内直轄3分野に989億円投入

 国土交通省関東地方整備局の2020年度直轄事業計画(当初、4月21日時点)によると、神奈川県と3政令市に負担を求める県内関連直轄事業費は河川、道路、港湾の3分野で総額989億円となった。前年度に比べ14・5%の増で、分野別では▽河川=43億円(11・9%増)▽道路=639億円(1・9%減)▽港湾=306億円(77%増)―の内訳。横浜港・本牧地区の国際海上コンテナターミナル再編整備で泊地と航路・泊地の浚渫工、東京湾岸道路・神奈川県区間の整備で東扇島地区の改良工をスタートさせる。
 分野別に見ると、河川は河川改修に27億円(4・7%減)を投じて河道掘削(多摩川の布田地区、相模川の田村地区、鶴見川の鶴見・下末吉・烏山各地区)や築堤(相模川の須賀地区)、堤防耐震(鶴見川の元宮と栄町通四丁目両地区)などを推進。河川都市基盤整備は6・5億円(1218%増)で多摩川の戸手地区に盛土などを行う。海岸保全施設整備は8・6億円(4・3%減)をかけて西湘海岸で岩盤型潜水突堤1基の建設などを実施する。
 道路は大半を占める改築・幹線道路ネットワーク整備で588億円(0・2%減)を確保した。事業ごとの内訳は▽圏央道・横浜湘南道路=315億円(4%減)▽圏央道・金沢〜戸塚(横浜環状南線)=156億円(6・8%減)▽厚木秦野道路=39億円(前年度と同額)▽秦野IC関連=17億円(51・6%減)▽東京湾岸道路・神奈川県区間=48億円(575・7%増)―などとなっている。
 東京湾岸道路・神奈川県区間の整備で着手する東扇島地区(延長3`、1994年度2車線供用)の改良工は、中央交差点の混雑緩和を目的とした右折レーン設置が内容。付近では、京浜運河で隔てられた水江町地区とを結ぶ臨港道路の整備(23年度完成予定)も進めている。
 また、同区間では多摩川トンネル(浮島地区〜羽田地区)の建設に向けて浮島地区の改良工を推進するとともに、用地買収をスタートさせる。
 港湾は、横浜港に関わる▽南本牧地区国際海上コンテナターミナル整備=1・2億円(98・3%減)▽大黒地区埠頭再編改良=16億円(171・7%増)▽本牧地区国際コンテナターミナル再編整備=41億円(140・7%増)▽新本牧地区国際コンテナターミナル再編整備=133億円(1053・2%増)▽南本牧〜本牧地区臨港道路整備=0・9億円(皆増)―の合計193億円(81・5%増)と、川崎港・東扇島〜水江町地区臨港道路整備の112億円(69・7%増)で構成。
 横浜港・本牧地区国際コンテナターミナル再編整備では、BC2岸壁310bの築造や、その前面海域での泊地約1・4fと航路・泊地約15・6fの整備などを計画。19年度はBC2岸壁の一部80bを対象とする本体工・上部工・舗装工・付属工を33億円で進めながら、泊地と航路・泊地の浚渫工を始めるためそれぞれ0・7億円、7・5億円を充当する。

提供:建通新聞社