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建通新聞社(中部)
2020/05/07

【三重】名張市 設計金額と予定価格を同額へ

 名張市は、6月1日付けで設計金額と予定価格を同額とするなどの条件付き一般競争入札運用基準を改正する。
 主な改正内容として@予定価格と最低制限価格などについてA入札参加資格要件、格付けについてB入札手続きなどについてCその他の見直し―の4点。
 @は、設計金額と予定価格を同額とする。予定価格を検証するため、一部で事後公表を試行する。最低制限価格率の事前公表を取り止め、有無のみを示し、適用した案件については開札後に公表する。低入札価格調査は、設計金額(税抜き)が1億円以上の工事か、市長が必要と認めた工事で実施する。
 Aは、2021年4月1日以降の公告分から土木一式工事、建築一式工事で完成工事実績を入札参加資格要件としない工事規模を設計金額500万円未満(現在1000万円未満)に変更する。併せて、20年度の格付けから土木一式工事、建築一式工事を希望業種に登録している市内本店事業者を対象に、事業者からの申請があれば、一つランクを引き下げることができる。変更申請期間は6月1〜20日で、有効期間が7月1日〜21年5月31日まで。
 Bは、再度入札を行う場合は原則1回としているが、事後公表案件のうち、一部案件で予定価格を下回る入札者がいなかった場合に再度入札を行う。具体的な方法については都度定めて公表する。開札立ち会いに選定された者が開札に立ち会わなかったときは、入札を無効にしていたが、開札前日までに届けた場合に限り、辞退できるようにした。辞退した者の入札も有効とする。開札立会人を3人から2人に変更する。落札候補者を辞退する際に特例として、同日の開札で別案件の落札候補者となり、技術者の配置が不可能になった場合などに資格停止措置への特例措置を取る。
 Cは、6月1日以降の公告分から入札参加者の公表を取り止める。談合など不正行為の事実があるときや公告に重大な誤りがあるときなどに入札を延期・中止する。入札参加者が要した費用は参加者の負担とする。

提供:建通新聞社