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建通新聞社(神奈川)
2020/05/13

【神奈川】相模原市 アートラボ再整備 検討進む

 相模原市は、官民合築方式でのアートラボはしもと再整備を検討している。9月ごろに策定予定の行財政構造改革プランとの整合を図り、下半期にも事業者公募に向けた仕様書を公表する。
 アートラボはしもとは、寄贈を受けた旧マンション販売センターの土地・建物を活用して、市が2012年に開所した美術施設。既存施設の規模は鉄骨造2階建て延べ1772平方b。所在地は緑区大山町1ノ43。施設の老朽化が進んでおり、民間ノウハウの活用により財政負担を軽減する。民間事業者の公募を実施する前に、市民意見の募集(基本設計に係るパブリックコメントに相当)を予定している。
 後継施設は現敷地(3660平方b)と隣接する公園用地(1300平方b)を利用して建て替え、機能を継承・拡充する。美術施設部分は延べ1200平方b程度を想定。事業スキームは、市が土地を民間事業者に定期借地で貸し付け、民間事業者が後継施設を含む複合施設を整備、完成後に市が後継施設部分を買い取り、または賃借する。
 土地の貸し付けについては、事業用定期借地権の設定を想定しているが、他の借地権も含めた幅広い提案を受け付ける。また、併設する民間施設については地区計画上、住居系の施設を設置することはできない。
 市が後継施設部分を買い取った場合の事業経費は6億5300万円を想定。内訳は、後継施設床面積の取得経費3億円、内装工事費2億3200万円、内装工事設計監理費2800万円、解体工事費5300万円など。
 昨年10月に「相模原市橋本地区における美術施設の整備に関する検討委員会」が市に提出した建議書によると、▽バックヤードなど現在不足している設備を追加▽官民合築の施設となる場合は、後継施設部分を1階または1・2階に設置▽可動式壁面などの設備を設置▽民間施設との親和性や公益性、相乗効果のある機能の導入―などが望ましいとしている。

提供:建通新聞社