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北陸工業新聞社
2020/05/15

【新潟】病院システムと随契/両津病院基本設計等支援/佐渡市 

 佐渡市立両津病院は、浜田地内「両津病院基本設計等支援業務委託」について、整備基本計画策定支援業務を担当した病院システム(東京都)と随意契約した。
 契約額は非公表だが、当初予算で基本設計等支援業務の2カ年継続費2090万円(20年度=1463万円、21年度=627万円)と、基本設計業務の2カ年継続費4144万8000円(20年度=2901万4000円、21年度=1243万4000円)を設定している。業務内容は市議会6月定例会において、改めて病院の規模や財政シミュレーションを説明した上で合意形成を図るよう求められたことから、18年に策定した整備基本計画を再検証するとともに、基本設計発注に向けた公募条件の検討支援や基本設計段階における市と設計業者の間の調整も行う。履行期間は21年6月30日まで。
 今後について担当者は、「6月定例会で改めて整備基本計画の内容を説明し、了承されれば速やかに公募型プロポーザルで基本設計業務を発注したい」と見通しを示した。
 整備基本計画によると、建設規模は3階建て延べ約5700平方メートルを想定。病床数は60床(一般48床、地域包括ケア12床)で、診療科目は内科、小児科、歯科口腔外科、外科、整形外科、婦人科、耳鼻咽喉科、矯正歯科の8科。建設地は、両津文化会館を解体した跡地およびその周辺の敷地約2万5000平方メートル(梅津2314番地1ほか)とし、駐車場は約200台を確保する。
 整備手法の検討に当たっては、地元企業の直接受注あるいはJV受注の場合、地元企業の実現可能な業務量が増加し、地域産業の活用が期待できることなどを踏まえ、▽従来方式▽DB方式▽ECI方式−の3方式で検討。その結果、従来方式を基本に整備を進めることとし、今後の基本設計中に建設市場などの変動があった場合に再度、時勢に適した整備手法の検討を行う。
 建設スケジュールでは、21年度までに詳細検討や調査・設計業務を完了させ、22年度から建築・外構工事、機器導入を行い、24年度中の開院を目指している。概算事業費は約49億4000万円を見込む。

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