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建通新聞社四国
2020/05/19

【高知】土佐市 新庁舎実施設計まとめ 11月着工へ

 土佐市は新庁舎建設に伴う実施設計を取りまとめた。規模は鉄骨造4階建て延べ5958平方bで、上部構造に鉄骨ブレース付きラーメン架構、下部構造に鉄筋コンクリート造、免震構造に基礎免震工法を採用する。今後11月の着工を目指し、入札方針などをまとめていく。
 実施設計によると、新庁舎は敷地西側に沿って配置、歩行者動線に沿って庁舎南側と東側に回廊を設け、駐車場から出入り口まで雨にぬれにくい歩行者空間を形成する。庁舎南東角には多目的スペースを設ける。また敷地内には南側に23台、北側に39台収容の駐車場、北側に約70台、南側に約30台分収容できる駐輪場と、約40台分のバイク置き場なども整備する。
 平面計画では、機能や業務上の連携がある部署や室を可能な限り同一フロアに配置した。1階は市民・待合ロビー、食堂、相談室、市民の利用頻度が高い窓口などのサービスフロアとし、2階は執務室エリア、3階は市長室や災害対策本部となる会議室などを配置した特別職・災害対策拠点フロアとする。4階には一時避難受け入れ場所に利用できる議場などを配置する。
 外装計画では、各階の外壁四面に多目的庇を設け、周辺の街並みと調和するシンプルで落ち着きのある色彩とする。また耐候性、メンテナンス性、更新性に配慮した材料を使用し、庁舎の長寿命化に配慮している。内装計画では、市民が利用する空間の天井や受付カウンター、待合ベンチに高知県産木材を使用、内装材は機能性、耐久性、汎用(はんよう)性が高く、極力色彩を抑えた材料を選定する。
 災害対策としては、構造体に耐震ブレースを併用した免震構造を採用。1階床下に非常用汚水槽、3階にサーバー室、屋上に受変電設備と自家発電設備などを設ける。環境配慮計画では、多目的庇、Low−e複層ガラス、LED照明を採用、執務空間には照度センターを設置する他、効率的な空調システムを導入する。
 20年度当初予算には新庁舎建設工事費4億8100万円を計上し、21〜22年度の債務負担として29億1240万円の限度額を設定した。
 建設地は高岡町甲2017ノ1他。基本・実施設計は東畑建築事務所大阪事務所(大阪市中央区)が担当。
提供:建通新聞社