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建通新聞社(中部)
2020/05/20

【愛知】犬山中央病院建て替え 設計を空建築事務所

 総合犬山中央病院を運営する志聖会(犬山市大字五郎丸字二タ子塚6)は、同病院の本館建て替えに向けた基本・実施設計者を、空建築事務所(名古屋市東区)に決めた。今後、2020年度内に基本設計、21年秋ごろまでに実施設計をまとめる予定だ。着工は21年度中を想定している。
 施工者の選定方法にあたり同病院は「従来の価格競争型の発注に加え、ECI方式の採用も視野に入れている」ことを明言。選定方法は、21年6月までに決める考えだ。
 建て替え後の本館の規模は延べ約1万2000平方bを想定しているものの、詳細については基本設計を進めていく中で決定するとしている。病床数も、既設の建物が一般病棟306床(うち回復期リハビリテーション病棟48棟、地域包括ケア病棟60棟)であるものの、今後、地域の需要なども踏まえて検討して決める。建設地は同病院南側の駐車場。
 既設の病院は本館(鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て)、西館属棟(鉄筋コンクリート造6階建て)、北館属棟(鉄骨造4階建て)、宿舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て)の総延べ面積1万8701平方bで構成。1982年に完成した。建て替えるのはこのうちの本館のみ。老朽化に加え、耐震診断結果で大規模地震に対する耐震性が不足していることが確認されたからだ。
 建て替え完了は23年10月を予定。既存の本館は、新館の完成後に取り壊す。

提供:建通新聞社