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建設経済新聞社
2020/05/21

【京都】南丹市八木町の廻り池改修 約7・4億円かけ耐震対策

 京都府は、南丹市八木町の農業用ため池の廻り池について、堤体の耐震対策を講じる。
 廻り池(南丹市八木町神吉〜京都市右京区嵯峨越畑)は、堤高23・66m、堤長52・5m。堤頂は国道477号で幅員は約5・5m。堤体積は6万2400m3、総貯水量・有効貯水量は7万4000m3。亀岡市の水田154・3fと南丹市の水田45・7fの受益地200fを灌漑する主要な水源施設。
 築堤後、適切に維持管理されてきたが、地震時の安定性が不足しているため、決壊した場合、下流集落や農地に洪水被害を及ぼす恐れがあることから、災害を未然に防止するための改修を行う。
 府営土地改良事業(廻り池地区)計画によると、堤体補強(改修)では、堤体からの漏水が見られないことから、地震時の安定性の確保のため、鋼管矢板工法で改修する。上流側は鋼管杭圧入工法(上段・φ1000、厚さt10o、施工範囲L38・2m、圧入本数N32)及び(下段・φ1000、厚さt25o、施工範囲L29・8m、圧入本数N25)で、下流側は鋼矢板圧入工法(ハット形10H、施工範囲L32m)。
 堤頂幅は現況幅約5・5mを基本とし、打上げ高は0・75mとする。
 取水施設は老朽化が認められず、また底樋トンネルは耐震設計上の基盤面に入っており、地震時の安定性を確保できていることから、改修は行わず、既設利用とする。
 ただし地震発生直後の堤体保全を目的とした緊急放流能力を現況の取水施設は確保できていないため、緊急放流孔(φ400)を新設する。緊急放流先は既設取水施設の第1取水孔と第2取水孔と同様に底樋管とし、底樋土砂吐ゲートの流入桝に接続する計画。
 南丹広域振興局は、農村地域防災減災事業として、令和2年度は6400万円の事業費を計上し、実施設計一式を進める。工事着手は令和3年度、完了は令和4年度を予定。
 事業費の内訳は、堤体工6億2890万円、取水施設工1170万円、仮設工3730万円、測量試験費6400万円、用地補償費210万円で、総事業費は7億4400万円を見込む。
 災害防止等の事業効果は9億5259万1000円と算出した。
 なお南丹市は、平成29年度に廻り池のため池調査設計を内外エンジニアリングに委託し実施した。