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鹿児島建設新聞
2020/05/29

【鹿児島】磯新駅で事業主体設立/今年度JRと覚書へ/24年度の開業目指す

 磯新駅の実現に向け、鹿児島市や県、島津興業などで構成する新たな協議会が発足した。28日、同市役所で設立総会を開催。2024年度の開業を視野に入れ、20年度はJR九州との覚書を交わす方針を掲げており、完了すれば事業は大きく前進することになる。
 同市が事務局を務める新たな事業主体「磯新駅設置協議会」の会長には、前進の協議会でもトップを務めた藤安秀一氏(鹿児島経済同友会・常任幹事)が就任。計画では、21〜22年度にかけて基本・実施設計を進め、23年度から2カ年をかけて整備する構想を示している。
 駅舎等の概算事業費は約3億9000万円。ホームなども含む予算配分は、民間6割、県と同市が各2割となる見通しだが、民間部は島津興業が全額負担する方向で調整する構えだ。
 設立および20年度第1回目として開いた総会では各議案を承認し、今年度はJR九州との覚書交換を行うことなどで一致。藤安会長は「新型コロナウイルス感染症の影響は、世界的な経済不況を生み出しているが、このようなときだからこそ本県の観光地を盛り上げる準備に徹したい」と決意を述べた。

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