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建設新聞社(長崎)
2020/06/02

【長崎】佐世保市北部の渋滞緩和へ、県が対策

全体延長約1・9` 概算75億
    うちトンネル約1` 都市計画決定目指す春日瀬戸越線

 県は佐世保市北部の渋滞対策として、都市計画道路(仮称)春日瀬戸越線を計画。これに伴う都市計画案をまとめた。全体区間は延長約1990b。明かり部は約900b、トンネル部は約1090bとしたい考えで、早ければ年内の都市計画決定を目指す方針。以後、国に事業認可を申請する。用地取得やコンサルタント業務、工事費等を含めた概算事業費は現時点で75億円となる見通しだ。
 県によると、同区間は春日町交差点から住宅地側に入るルートで、バイパスに似た形で整備される。一部区間は現道の拡幅整備を行う計画だ。道路幅員は16・5b(車道3・25b×2、停車帯1・5b×2、植樹帯1・5b×2、歩道2・0b×2)の予定。残る約1090b区間は新たにトンネルを整備する計画となっている。
 事業化前のため具体的なスケジュールは現段階で固まっていないものの、用地交渉を段階的に進め、早期に着工したい考えだ。どの部分から着工するかについては、状況次第で決める。建設新聞社の取材に対し県の担当者は「粛々と進めていきたい」と答えた。春日瀬戸越線 一般部・トンネル部
 都市計画案の縦覧を行った後、県の都市計画審議会に諮問されることとなる。事業主体である県としては、早ければ年内にも都市計画決定を目指す考えでいる。用地交渉に時間を要することなどから、事業期間は約10年間の見通し。事業着手後初年度は測量業務と設計業務を先行させる。
国道204号および国道498号は佐世保市北東部と佐世保市中心部間を結ぶ重要な幹線道路であり、緊急輸送道路に指定されている。春日町交差点や瀬戸越交差点などは渋滞が著しく、円滑な通行に支障をきたしている状況。このため県は今回計画する整備により、市北部周辺地域の渋滞緩和や安全安心な生活道路の確保を目指す。

ksrogo