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北陸工業新聞社
2020/06/04

【石川】補正案に実施設計費/輪島市合葬式墓所整備で/来年度着工目指す 

 輪島市は、合葬式墓所整備に向けた実施設計に着手する。6月補正予算案に関連事業費550万円を計上しており、7月をめどに業務委託する方向で準備を進める。他自治体の先行事例も参考にしながら、施設規模や受け入れる納骨の収容数などの詳細を詰める。21年度の着工、同年度内の供用開始を目指す。
 市は、少子高齢化に伴う墓の継承が困難な近年の社会状況を踏まえ、同市久手川町の旧火葬場跡地(敷地面積約2000平方メートル弱)に合葬式墓所を整備する。18年度に候補地選定や維持管理方法、デザインコンセプトなどの検討を行い、昨年度には基本設計を取りまとめた。関連業務は国土開発センターが担当した。
 市は今後、県内ですでに整備されている内灘町や津幡町の事例などを参考に、遺骨を骨壺に入れた状態で安置する「納骨室」や袋に入れて合祀する「埋葬室」、参拝スペースなどの配置や面積、使用料などを具体化させたい考えだ。
 内灘町は16年に県内自治体で初となる合葬墓を設置し、津幡町は18年に整備した。内灘は300体、津幡町は329体を収骨できる納骨室をそれぞれ備えている。
 このほか県内では、野々市、白山、能美、小松の4市でも合葬墓の整備計画を進めている。

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